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【もっと知りたい!食の知識~時代とともに移り変わる食~】webページ移行版その2

3.近世の食と健康(安土桃山時代~江戸時代)
<江戸時代1603~1868年>
*江戸時代の寿命と健康
江戸時代になっても乳幼児死亡率が高かったため、平均寿命は男性27.8歳・女性28.6歳程度でしたが、20歳以上でみると男性61.4歳・女性60.3歳でした。当時は出産で命を落とす妊産婦が多かったため、平均寿命が女性の方がやや短かったと考えられています。
江戸時代になってからも感染症は度々流行していました。天然痘は約30年に1回のペース、麻疹(はしか)は約20年に1回のペースで大流行し、人々の生活を脅かしていました。さらに、1858年に日米修好通商条約が結ばれ、開国した前後でコレラが侵入しました。コレラは、激しい下痢に伴い脱水症状を引き起こし、病気の進行が早いため2~3日で死亡することもある怖い病気です。コレラの感染はしばらく続き、明治時代の1899年までに江戸で10万人近く亡くなりました。
このころ、健康法を解説した養生書が人気になり、100種類以上も制作されていました。特に貝原益軒(かいばらえきけん)の8巻からなる「養生訓」が人気を集めました。自分なりの楽しみを持って生活をすることが大切という精神を基本とし、現代の健康法にも受け継がれている、夕食は簡素にして旬のものを食べることや腹八分目などの記載がありました。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 175号」より抜粋

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