第二章 脳を活性化させよう!
5_脳活5~脳をしっかり休ませよう~
脳を活性化させるためには、まず、脳が健康でなければいけません。そこで欠かせないのが脳を休める睡眠です。私たちは眠っている時、浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りであるノンレム睡眠を繰り返しています。浅い眠りであるレム睡眠は、主に体が休む時間であり、脳の一部は働いています。この時、大脳や海馬は起きている時と同程度に働いており、記憶の整理を行います。脳は溜めておける情報量の上限があるため、不要な情報を捨て、記憶を定着させるための神経回路がつくられていきます。そして、深い眠りであるノンレム睡眠では、脳のほとんどが休んでいる時間帯です。この時、神経細胞の修復やシナプスの再生が行われています。また、日中に刺激を与えた部分のシナプスのネットワークの強化なども行われています。そのため、脳をしっかりと休ませるためには深く眠ることが大切になります。睡眠の時間は1日の1/4~1/3を占めていますが、脳の健康を保つためには、それほどの時間が必要なのです。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋