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【もっと知りたい!食の知識~時代とともに移り変わる食~】【もっと知りたい!食の知識~時代とともに移り変わる食~】web移行版その3
4.近代の食と健康(明治時代~昭和時代初期)
<明治時代・大正時代1868~1926年>
 明治時代・大正時代は、江戸が東京と改称され、欧米先進国の制度や文化を積極的に取り入れて文明開化した時代のことです。この時代では、食生活やライフスタイルが大きく変わっていきました。



*肉食禁止令の解禁
 西洋の文化が入ってきたことで、飛鳥時代にはじまった肉食禁止令がついに終わりを告げることとなり、牛肉をはじめとする獣肉食が解禁され、政府が先頭に立って肉を食することを推奨するようになりました。その背景には、当時の平均身長が、男性155㎝、女性145㎝だった日本人の体格が欧米人に比べて著しく劣っており、肉を食べることで栄養面での対策をしようという考えがありました。
 牛肉を食べるようになり、醤油と砂糖で煮た牛鍋と呼ばれる現代のすき焼きが登場しました。牛鍋は爆発的な人気となり、その後の牛肉の消費量が増えた結果、牛肉が不足し、高価な食材となったのです。その代わりに、安価な豚肉の消費量が増えていき、とんかつがブームを巻き起こしました。さらに、現代の家庭料理の定番であるカレーライスも登場しました。外食産業が盛んになり、オムレツやコロッケなども広まっていきます。庶民もコーヒーや紅茶、ビール、チョコレート、キャラメルといった嗜好品を気軽に手にすることができるようになっていきました。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 175号」より抜粋
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