
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!
(1)平均寿命、男女ともに過去最高を更新
厚生労働省が発表した「2020年簡易生命表」によると、2020年の日本人の平均寿命は、男性81.64年、女性87.74年と、前年に比べて男性は0.22年、女性は0.30年上回りました。主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回っています。また、平均寿命の男女差は6.11年で、前年より0.08年拡大しました。
平均寿命の前年との差を死因別に分析すると、男女とも悪性新生物、脳血管疾患、心疾患などの死亡率の低下が平均寿命を延ばす方向に働いていると考えられます。
また、平均寿命の国際比較では、今年から世界保健機関(WHO)に加盟する主要48カ国の比較に切り替えたため、昨年は男女とも1位だった香港が除外され、日本の女性は6年ぶりに1位、男性は2位となりました。女性の2位は韓国(86.3年)、3位はシンガポール(86.1年)でした。また、男性の1位はスイス(81.9年)、3位はシンガポール(81.5年)でした。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋