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【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その14


*「脳を操る」神経伝達物質
(5)うつ病になるのはどうして?「セロトニン」
〈セロトニンとは〉
セロトニンには、不安感を和らげ精神を安定させる作用があります。そのため、セロトニンが不足するとイライラして落ち着きがなくなり、衝動的、攻撃的になると考えられています。また、睡眠、覚醒、食欲にも関係しているといわれています。セロトニンの正常な放出を邪魔するものが「ストレス」です。ストレッサーの刺激を受けて、セロトニン神経系の情報伝達が落ちセロトニンの量は減少します。

〈うつ病〉
セロトニンが不足すると発症するのがうつ病です。通常、セロトニンが放出されると、受け手側(樹状突起)のシナプスの受容体に結合し、受容体に届かなかったセロトニンは、送り手側(軸索)のシナプスに存在するセロトニントランスポーター(放出されたセロトニンを再取り込みする場所)により回収され、再利用されます。このように、情報伝達が十分に行われるよう常に一定のセロトニン濃度を保っています。しかし、うつ病の状態では、セロトニンの放出量が低下してしまうため、十分な情報伝達を行うことができなくなります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋
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