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【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その19


*「脳を操る」神経伝達物質
(7)脳内麻薬「β-エンドルフィン」 その1
〈β-エンドルフィンとは〉
β-エンドルフィンは、脳内麻薬とも呼ばれる神経伝達物質です。β-エンドルフィンは、主に痛みやストレスを感じたときに脳下垂体から分泌され、多幸感や鎮痛作用をもたらします。長時間ランニングしているときに現れるランナーズハイと呼ばれる陶酔感も、β-エンドルフィンによることが分かっています。

〈適度なストレスが分泌を高める〉
過剰なストレスは、体に悪影響を及ぼしますが、適度なストレスは、かえってよい影響を与える場合があります。それは、ストレスを受けたときに、脳内で分泌されるβ-エンドルフィンや副腎皮質刺激ホルモンに、集中力や注意力を高める働きがあるためです。
 また、一度受けたストレスは脳が記憶しているため、同じようなストレスを受けて反応を繰り返すことで、心身は鍛えられていきます。このことから、普段あまりストレスを感じていない人は、逆にストレスに弱くなってしまうこともあります。ドイツの生物学者が唱えた三原則「使わなければ退化し、過度に使えば障害を起こすが、適度な刺激が機能を発達させる」が、脳にも成立するといえます。

〈笑顔が分泌を高める〉
痛みやストレス以外にも、笑いの感情は、脳内でβ-エンドルフィンやドーパミンを放出させ、多幸感を生み出します。こうしたことから、笑いは健康のために良いといわれるようになりました。生活の中に意識的に「笑顔」を取り入れることで、脳内麻薬とも呼ばれるβ-エンドルフィンを味方につけましょう。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋

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