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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その6
1.生命維持に不可欠な自律神経
(4)自律神経を動かす神経伝達物質
自律神経の伝達は、どのように行われているのでしょうか。交感神経と副交感神経の伝達の違いを確認していきましょう。



〈自律神経の情報の伝達方法〉
自律神経の伝達方法は、脳内に存在する神経細胞の仕組みと基本的に同じで、神経細胞同士の間にわずかな隙間が空いており、「神経伝達物質」が飛び交って情報伝達をしています。構造は類似していますが、樹状突起の形状や軸索の長さなどは、各器官に適したけいたいになっています。
自律神経は、中枢となる脳や脊髄を出た後、神経細胞が集合している「神経幹」「神経節」を中継地として、末梢の器官に向けて伸びています。

〈神経伝達物質の違い〉
交感神経と副交感神経をそれぞれ構成するのは、中枢(脳・脊髄)から神経節(神経細胞の集まり)までで終わる「節前ニューロン」と、神経節からその先の器官や臓器に続く「節後ニューロン」です。
脳や脊髄などの中枢から出る節前ニューロンでは、交感神経、副交感神経ともに「アセチルコリン」により活動電位が伝わります。しかし、神経節以降の節後ニューロンでは、各器官や臓器の受容体に向けて、交感神経の伝達には「ノルアドレナリン」が、副交感神経の伝達には変わらず「アセチルコリン」が用いられます。
器官や臓器は、この放出される神経伝達物質の違いにより、どちらの神経が強く働くか判断できる仕組みになっているのです。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋

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