1.基本を押さえよう!体を動かす筋肉の種類 ‐その4‐
〈横紋筋〉
*赤い筋肉「遅筋」、白い筋肉「速筋」違いはなに?
筋線維は、持久力に優れた「遅筋線維(赤筋)」と瞬発力に優れた「速筋線維(白筋)」の2タイプに分けられます。

①遅筋線維(赤筋)
遅筋線維は、血液中のヘモグロビンから酸素を受け取って筋組織に運ぶ働きを持つミオグロビンや、エネルギーをつくり出すミトコンドリアが多く存在し、酸素を利用して血液中のブドウ糖や遊離脂肪酸から効率よくエネルギーをつくり出すことができます。瞬時に大きな力を発揮することは出来ませんが、持久力に優れているという特徴があります。また、遅筋線維を構成するミオグロビンは赤い色素タンパク質(グロビン)を多く含むことから「赤筋」とも呼ばれています。
②速筋線維(白筋)
速筋線維は、筋肉に蓄えられたグリコーゲンをエネルギー源として、瞬時に大きな力を発揮することができます。短時間でエネルギーが切れてしまうため、長時間の運動には適さないという特徴があります。また、速筋線維はミオグロビンを含む量が少なく白っぽく見えるため「白筋」とも呼ばれています。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 195号」より抜粋