〈第二章〉ホルモンを味方につけて“なりたい自分”を手に入れよう
1.「レプチン」を効果的に働かせるためには肥満改善が大切!
〈レプチンを効果的に働かせるためには〉
レプチンを効果的に体内で活用するためには、肥満を予防・改善してレプチンの活性化を抑制するPTPRJの発現を抑えることが大切です。

●基礎代謝を上げよう
肥満の原因は、摂取エネルギーと消費エネルギーのアンバランスです。肥満を改善するためには、摂取エネルギー量を減らす方法と消費エネルギー量を増やす方法の2つがあります。どちらも大切ですが、1日の総消費エネルギー量の6~7割を占める基礎代謝量を高めると効率的に肥満を解消することができます。
基礎代謝量とは、呼吸、体温、心拍、内臓など人間が生きていくのに必要とする最低機能を維持するためのエネルギーのことをいいます。同じ性別、年齢、体重でも、筋肉量が多い人の方が少ない人に比べて太りにくい傾向にあります。それは、筋肉量が多いほど基礎代謝量が高いからです。基礎代謝量が高い人は、脂肪を燃焼させる工場がフル稼働しているようなもので、たくさん食べてもどんどんエネルギーが消費されて脂肪が蓄積しにくい状態です。基礎代謝量を上げるためには、無酸素運動(筋力トレーニング)で全身の筋肉量を増やす方法が有効ですが、その他にもウォーキングや水泳などの有酸素運動で体を温めるなどの方法も有効です。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 196号」より抜粋











