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健康記事/【2020年時における健康のための最新情報】その6


(2)新型コロナウイルスの検査と治療

〈重症患者への治療〉

*気管挿管

気管挿管とは、気管チューブを口や鼻から気管に挿入して留置することで、空気の通り道を確保する方法です。気管チューブを人工呼吸とつなぎ、酸素を供給します。全身麻酔時や心肺停止など呼吸困難状態の患者に対する軌道の確保のために行います。

 

*体外式膜型人工肺(ECMO:エクモ)

気管挿管をし、人工呼吸器を使用することで重症肺炎の患者の呼吸をサポートできますが、中には人工呼吸器を使用しても十分に酸素を取り込むことができないほど胚芽ダメージを受けている場合もあります。このような場合に最終手段として使われるのが、ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation)と呼ばれる医療機器です。肺の代わりにガス交換をしてくれる機器で、日本語にすると「体外式膜型人工肺」となります。

ECMOでは、患者の静脈に太いカテーテルを挿入して二酸化炭素が多く含まれる血液を体の外に取り出し、「人工肺」と呼ばれる装置でガス交換を行います。血液はポンプを使って循環しており、二酸化炭素を取り除き酸素が補充された血液は、別のカテーテルを通して患者に戻されます。このように、患者の肺がまったく働いていなくても人工的にガス交換ができる機器です。しかし、ECMOを使用するためには、熟練した医師・看護師・臨床工学技士がそろっている必要があり、どこの病院でも行える治療ではなく、限られた医療機関のみで行える治療です。また、1台のECMOを稼働するためには多大な人員と労力が必要で、多額の医療コストもかかります。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 179号」より抜粋
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