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【2020年時における健康のための最新情報】その20

5.がんの最新情報

(1)がん5年生存率上昇。前立腺、乳房なども高い結果

国立がん研究センターは2020年4月、2009~2011年の3年間にがんと診断された患者の5年生存率は64.1%であることを発表し、2016年調査時の62.1%から2ポイント上昇していました。2002年初回調査時からは10.9ポイントの上昇となっています。部位別にみると男性では前立腺99.1%、女性では乳房92.3%、子宮体部81.3%などで高い結果が出ています。

2002年の初回調査で発表されている1993~1996年に診断された患者の生存率と進行度別で比較すると、がんが発生した臓器から周辺のリンパ節や接している臓器などに転移している「中期」では、5年生存率が14.9%t顕著に向上しています。がんが発生した臓器だけに留まる「早期」では、肝臓と肝内胆管で21.3ポイント増加の51.6%、肺も17.7ポイント増加の83.5%でした。

がんを早期発見できた人の割合も44.1%と年々上昇しており、診断技術の進歩が貢献したとみられます。また、患者により合った治療法の選択肢が可能となり、負担が小さい手術方法の開発や、ピンポイントで放射線治療、特定のがん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の登場など、さまざまな要因の積み重ねによって生存率が徐々に上がってきています。

今後も、がんゲノム医療やオプジーボをはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」の効果で、生存率はさらに上昇するといわれています。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 179号」より抜粋
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