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【もっと知りたい!食の知識~おいしさの科学~】その13
(1)日本食に欠かせない「発酵」のしくみ

<代表的な発酵食品>

①納豆菌による発酵食品「納豆」

 

*納豆の健康効果

納豆は健康によい食品というイメージがあります。実際に納豆は高たんぱく・低脂肪という大豆の特徴をそのまま備えています。さらに、納豆菌の活動の結果、PGA以外にもさまざまな物質がつくられます。大豆に比べビタミンKやビタミンB2、水溶性食物繊維などの成分が大幅に増加しています。特に増加傾向にあるビタミンKには、血液凝固作用や骨をつくるたんぱく質の働きを助け骨粗鬆症を予防するなどの役割があるといわれています。



脳梗塞や心筋梗塞を防ぐために、血栓の形成を防止する抗凝固剤(ワーファリン)を服用されている人は、ビタミンKを多く含む納豆を控えるよう医師から指示されている場合があります。ワーファリンは血液凝固因子の生成に必要なビタミンKの機能を阻害することで血栓をできにくくするための薬です。そのため、ビタミンKを多く摂取すると薬の効き目が悪くなります。ただし、血栓の形成には複雑な過程を経て制御されているので、健常な人がビタミンKを大量に摂取したからといって、直ちに血栓ができやすくなるわけではありません。そのほか、納豆菌自体が乳酸菌のように腸に届いて有益な働きをするという報告もあります。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 176号」より抜粋
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