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【ストレスの正体】その2
1.ストレスとは何か?


*ストレスの生みの親、ハンス・セリエ博士のストレス学説

ハンス・セリエ博士は、ストレスを「外部環境からの刺激によって引き起こされる生体内の変化した状態」とし、ストレッサーを「ストレス状態を引き起こす外部からの刺激」と定義しました。そして、どのような種類のストレッサーが加わっても、同じような反応(非特異的反応)が体に生じるというストレス学説を提唱しました。この反応は、生体にとってストレスに適応しようとするための反応であることから「全身適応症候群」と呼ばれています。

この反応は、ハンス・セリエ博士が医学生時代の研究室で、卵巣や胎盤などから新しいホルモンを見つける実験の際に発見されました。ラットに卵巣や胎盤から抽出したエキスを注射すると、副腎皮質の肥大やリンパ組織の萎縮、胃腸内壁の出血、潰瘍などの症状が引き起こされました。他の臓器のエキスを注射しても同様の反応が起こるだけでなく、臓器の保存に使用するホルマリン液をラットに注射しても同じ反応が現れたのです。そこで、これらの反応は卵巣などのホルモンによる作用にではなく「体にとって有害な刺激」が加わると共通して起こる反応なのではないかと考え、寒さや暑さ、外傷、出血、精神的恐怖などさまざまな体にとって不快な刺激(ストレッサー)をラットに加えると、同様の反応を起こすことを発見したのです。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
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