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健康記事/【ストレスの正体】その9
2.ストレス反応の経路

〈ストレスホルモンを分泌する副腎とは?〉



副腎は大きさ3~4cm、重さ5~6g程度の小さな臓器です。左右にある腎臓の上部にそれぞれ1つずつ、小さな三角形ないしは半月状の帽子がかぶさるように位置し、腎臓との間は脂肪組織で仕切られています。腎臓にかぶさるように位置していますが、腎臓の機能との直接的なつながりはありません。副腎は、副腎固有の被膜(腺維膜)に包まれており、外側の約80%を「副腎皮質」、内側を「副腎髄質」といいます。



副腎皮質と副腎髄質では、組織の性質や働きが大きく異なります。外側の副腎皮質は腺細胞(ホルモン分泌細胞)が集まったもので、「副腎皮質ホルモン」を分泌しています。また、内側の副腎髄質は交感神経の神経細胞の一部が腺細胞に変化してできたもので「副腎髄質ホルモン」を分泌しています。

*副腎皮質ホルモン「コルチゾール」

コルチゾールは副腎皮質の中央の束状帯から分泌されます。コルチゾールの働きは、ストレスに対抗するだけにとどまらず、糖代謝をはじめ、タンパク質代謝、脂質代謝、抗炎症作用など多岐にわたります。また、コルチゾールを人工的に合成した薬を「ステロイド薬」といいます。自己免疫疾患やアレルギー疾患のほか、病気の炎症を抑えるときに用いられます。

 

*副腎髄質ホルモン「アドレナリン・ノルアドレナリン」

アドレナリンとノルアドレナリンは、副腎の中心部にある副腎髄質から分泌されます。アドレナリンは、主に心臓に作用し収縮力を強めて心拍数を上げる、血糖値を上げるなど、代謝を亢進させる方向に働きます。一方、ノルアドレナリンは、末梢血管を収縮させて血圧を上昇させるように働きます。どちらも生体を興奮状態にするという作用は似ていますが、微妙に働きが異なります。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
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