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健康記事【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その3
健康記事です。【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その3

1.「脳を守る」神経伝達物質
〈「シナプス」を介して情報伝達をおこなう〉
軸索と樹状突起のそれぞれの末端は、こぶ状に膨らんだ形をしており、「シナプス」と呼ばれています。シナプスの間には、1万分の1mm程の「シナプス間隙」と呼ばれる隙間が空いており、電気信号はこのわずかなすき間を超えることができません。そこで、シナプスでは電気信号の代わりに、軸索のシナプスに存在するシナプス小胞から「神経伝達物質」を分泌し、化学信号として次の樹状突起のシナプス(受容体)に情報を伝えていきます。このシナプスは1つの神経細胞に平均して数万個存在しています。また、基本的にシナプス1つにつき、1種類の神経伝達物質しか放出することはできません。
そして、神経伝達物質がシナプスのすき間(シナプス間隙)を飛び越えるのにかかる時間は約1,000分の1秒です。その瞬間的な神経伝達物質の伝達によって、ほかの神経細胞に渡った化学信号は、再び電気信号へと戻ります。脳の中では、このように電気信号と化学信号が巧みに変換されながら、無数の情報が伝えられているのです。
なぜ神経細胞同士はつながっておらず、このような手間をかけ電気信号から神経伝達物質(化学信号)へ変換しているのでしょうか。
もし、神経細胞同士がつながっており電気信号だけで情報が伝えられるしくみになっていた場合、すべての情報がそのまま一度に脳全体へ伝わってしまいます。脳は場所によって役割が異なり、それぞれ別の働きをしています。そのため、同じ情報を脳全体に伝える必要はありません。反対にすべての情報を脳全体に伝えてしまうと情報過多になり、正常な活動ができず、脳がパンクしてしまうのです。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋
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