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健康記事【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その5
3.神経伝達物質の種類(興奮性・抑制性)



感情には、好き嫌い、喜びや悲しみ、恐怖や怒りなどさまざまなものがあります。こうした心の状態は、神経伝達物質によって大きな影響を受けています。神経伝達物質の種類と量が心の状態を左右しているのです。

神経伝達物質は、分かっているだけでも100種類程度あるといわれています。神経伝達物質の働きを大別すると、信号を伝える働きを持つ「興奮性」のものと、逆に信号を弱める働きをする「抑制性」のものに分けることができます。例えるなら、車のアクセルのような役割をするものと、ブレーキのような役割をするものです。

興奮性の代表的な神経伝達物質には、ドーパミンやノルアドレナリン、アセチルコリンなどがあります。そして、抑制性の代表的な神経伝達物質には、セロトニン、γ-アミノ酪酸(通称GABA)などがあります。これらは、特に心の状態にとって重要な働きをしている神経伝達物質であり、それぞれがバランスよく働くことで正常な心の状態が保たれています。

受け手側である神経細胞の樹状突起には、数万個程度のシナプスがあり、多数の神経細胞から興奮性と抑制性の神経伝達物質が同時に届くようになっています。その結果、神経伝達物質を受け取った側の神経細胞では、興奮性と抑制性の神経伝達物質による「多数決」のようなことが行われています。

興奮性の神経伝達物質の分泌が優位になると、神経細胞では活動電位が発生し情報が伝えられます。逆に抑制性の神経伝達物質の分泌が優位になると活動電位の発生が抑えられます。心を左右する代表的な神経伝達物質は表1の通りです。



特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋

 
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