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健康記事【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その8

*「脳を操る」神経伝達物質

(2)どうして依存症になるの?「ドーパミン」

 

〈依存症〉

ドーパミン神経系は、より大きい快楽を求め続けます。それが仕事や勉強といった自分にとってプラスに働くものであればよいのですが、時としてその快感を再び味わいたいという欲求に負けて、依存症や中毒になってしまう場合があります。

例えばパチンコ依存症です。現在のパチンコは、一発大当たりで大量の出玉が獲得できるようになっています。大当たりしたとき、ドーパミンが大量に放出され快感を得ます。すると脳は、この快感を何度も味わいたいと思うようになり毎日のようにパチンコをしたくなってしまうのです。そのほか、ドーパミンの快楽を求め、買い物依存症やゲーム依存症などを引き起こすこともあります。

また、アルコール依存症の場合は、アルコールを摂取することによりドーパミンの放出を抑える神経伝達物質の分泌が低下し、結果的にドーパミン濃度が高くなります。

厚生労働省は、「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」と「多量飲酒」について定義しており、前者は「1日平均20g程度の飲酒」、後者は「1日平均60gを超える飲酒」です。定義に使用される飲酒量とは、お酒に含まれる純アルコール量のことであり、20gはおおよそ「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウイスキーダブル1杯」に相当します。

アルコール依存症に陥ると、アルコールを飲むことによってさまざまな問題が生じているにもかかわらず、飲酒をコントロールできなくなり、飲む量を増やさないと酔った気分にならず、手が震えたり動機がしたりといった離脱症状が表れます。わが国では、現在約80万人がアルコール依存症の状態であると推定されています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋

 
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