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【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その18


*「脳を操る」神経伝達物質
(6)不安を緩和する「GABA」 その2
〈GABAは血液脳関門を通過できない?〉
近年、GABAを添加している加工品が増え注目を浴びていますが、GABAは脳にある血液脳関門を通過することができないため、口から摂取しても脳内に直接届くわけではありません。しかし、経口摂取したGABAは、胃腸で消化されて血中に入ると、血管壁を通じて血管周囲の交感神経系の働きを抑制する作用があることが分かっています。そのため、血管を拡張して血圧を低下させることで、血圧低下によるリラックス作用があると考えられます。また、交感神経系の働きが抑制されると、結果的に副交感神経系の働きが促進されることになるため、副交感神経系が優位になることで寝つきが良くなったり、睡眠の質を改善して成長ホルモンの分泌を促進したりする二次的な効果が見込まれます。
つまり、口からGABAを摂取することによって起こる作用は、脳内でGABAが増えたために起こった作用ではなく、血中のGABAが自律神経などに作用した結果、その作用が脳内へも伝播したものだと考えられます。

〈グルタミン酸+ビタミンB6を摂取しよう〉
では、神経伝達仏心としてのGABAを増やすには、どうすればよいでしょうか。脳内に存在するGABAは、グルタミン酸が主原料となり合成されます。つまり、脳内のGABAを増やすには、主原料であるグルタミン酸が重要であり、且つ、補酵素としてビタミンB6も 必要となります。
 GABAの原料となるグルタミン酸を多く含むのは、発芽玄米、トマト、魚介類、乳製品、発酵食品、乳酸菌、キノコ、昆布などです。また、ビタミンB6は赤身の魚、肉類、レバー、豆類、果物などに多く含まれています。いずれもバランスよく食事をしていれば、九日することが多い食品ばかりですが、偏食や加工品・ファストフードばかりの食生活などでは、食品も偏りが起こる場合があるため注意が必要です。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋

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