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【ストレスの正体~神経伝達物質が与える影響~】その20
*「脳を操る」神経伝達物質
(7)脳内麻薬「β-エンドルフィン」 その2
〈事故直後は痛みを感じない?〉
交通事故などで骨折をしたり、大きな怪我を負った際、事故直後にはあまり痛みを感じなかったという体験談を聞くことがしばしばあります。
その理由の1つとして、大きな怪我をした場合、脳内で鎮痛作用のあるβ-エンドルフィンの働きを利用することで、脳は痛みや苦しみから体を守っていることが示唆されています。



〈死の直前にβ-エンドルフィンが分泌される?〉
死の間際においても、脳内でβ-エンドルフィンが増えてくるといわれています。β-エンドルフィンの働きにより、鎮痛効果に加え、陶酔感、多幸感を呼び起こしているのではないかと考えられています。
同時に、肝臓におけるケトン体の生成が進み、血中濃度が上がっていきます。ケトン体はブドウ糖に代わる脳のエネルギー源であり、鎮静、鎮痛作用があるといわれています。
終末期が近づくと、食事を摂ることができなくなり、脱水と低栄養状態が進んでいきます。β-エンドルフィンとケトン体は、そのような状態下で増加していくと考えられており、死を目の前にして意識レベルが低下、傾眠状態が深まる中、こうした作用により、穏やかに息を引き取るのではないかとされています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 181号」より抜粋
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