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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その7
1.生命維持に不可欠な自律神経
(3)ストレッサーによる感情の変化が自律神経に影響を及ぼす 
〈交感神経と副交感神経の伝達経路の違い〉

*交感神経
交感神経は、脊髄を出た後に脊髄の横にある「交感神経幹」を経由します。さまざまな器官を支配しているため、交感神経を介する反応は、たいてい広範囲に渡り、多数の器官を巻き込んだものになります。




*副交感神経
副交感神経は、脳幹と仙髄から神経が伸びています。脳幹から伸びている動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経と仙髄から伸びている仙椎神経があります。交感神経とは異なり神経幹はありません。また、副交感神経の神経節は、ほとんどが各臓器の近くにあります。副交感神経の中でも多くを支配しているのが迷走神経です。心臓、肺、肝臓、胃などほとんどの臓器は迷走神経により支配されています。




多くの臓器が交感神経と副交感神経で二重支配されているのは、生体の恒常性を維持することが目的と言えます。交感神経と副交感神経の活動電位は休むことなく送り込まれています。例えば、心臓であれば、より早く拍動するべく交感神経の活動電位を常時受けていると同時に、ペースを落とせという副交感神経の活動電位も常に受けているのです。これらの相反する力の比率は、2つの異なった神経伝達物質の比率によって実際の心拍数が決定されています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
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