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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その8
1.生命維持に不可欠な自律神経
(3)ストレッサーによる感情の変化が自律神経に影響を及ぼす 
〈自律神経は感情に反応する〉
急激な驚きや恐怖、怒りなどの感情を「情動」といい、大脳辺縁系が司っています。本来、情動は自律神経を支配している視床下部には直接届くことはありません。しかし、視床下部は大脳辺縁系の下にあるため、大脳辺縁系に生じた感情の刺激により、情報が伝達し、自律神経に指令を出してしまいます。その結果、恐怖や驚きなどの強い感情が生じると、交感神経が働き、心臓がドキドキしたり、血圧が上昇したり、冷や汗が出たりするのです。つまり、自律神経は間接的に大脳辺縁系の影響を受けているということです。
また、飛行機や乗り物が苦手な人がそれらに乗ることを考えただけで冷や汗が出たり、人前でスピーチすることを想像しただけで心臓がドキドキしたりすることがあります。これは、大脳皮質の思考情報が、すぐ内側の大脳辺縁系に伝わり、恐怖や不安などの感情を引き起こして、視床下部に伝わることで、交感神経が強く働くことにより起こります。



感情や精神状態に反応するときの自律神経の働きは、次の4つのタイプに分けられます。
①恐怖や驚き、怒りなどを突発的に感じた場合
→交感神経が極度に興奮して、短時間のうちに各器官に強い反応が現れる。
②持続的な不安や緊張がある場合
→交感神経と副交感神経の働きがバランスを乱し、体調を崩しやすくなる。
③失望や抑うつ、悲哀などを感じている場合
→交感神経と副交感神経はともに低下して、体の活動量が下がり、食欲不振や睡眠障害などの症状をきたすことがある。
④のんびりと休息をとり、リラックスしている場合
→副交感神経が優位となり、ほとんどの器官や感情は、興奮から解放される。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋

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