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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その9
2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状



(1)自律神経失調症と心身症の違い
理性を司る大脳皮質と情動を司る大脳辺縁系が対立することにより、視床下部はさまざまな情報に振り回されて、交感神経と副交感神経のバランスを適切にコントロールできなくなります。本心では激怒しているのに平謝りをするなどの状態では理性が働いて情動を抑制しようとするため、ストレッサーとなります。こうしたストレス状態が続くと脳は自律神経のバランスをコントロールできなくなることがあります。
自律神経のバランスが乱れると、なんとなく体がだるい、胃が痛い、食欲がないなど、さまざまな症状を引き起こします。しかし、病院に行ってもこれといった病名が見つからなかったり、自律神経失調症や心身症といわれることがあります。
自律神経失調症と心身症は、似ているようで異なります。違いを見てみましょう。

*自律神経失調症
自律神経失調症は、検査をしても臓器や組織に病気がなく、目立った心の病気(うつ病やパニック障害など)もない状態を指しています。つまり、自律神経失調症は特定の病名ではなく、さまざまな症状の総称ということです。自律神経失調症の要因は、精神的ストレッサーだけでなく、寒暖の変化などの物理的ストレッサーや不規則な生活、加齢なども含みます。

*心身症
心身症は、自律神経失調症の一部に含まれ、精神的ストレッサーのみが要因で体に症状をきたすものをいいます。
特定の部位に強い症状がみられる場合には、病名が付くことがあります。例えば、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群や片頭痛、めまいを引き起こすメニエール病などがそれにあたります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
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