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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その15


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(4)風邪ではないのに咳が出る(呼吸器に現れると)
ストレッサーが溜まると、息がしづらいという症状を訴える人も多くいます。呼吸器もまた自律神経が支配しているからです。代表的な症状は「神経性咳嗽」「過換気症候群」「気管支喘息」です。

〈過換気症候群〉
過換気症候群とは、急に呼吸が速くなり、苦しくなったり、パニック状態を引き起こしたりする発作です。呼吸は、自律神経が「吸う」「吐く」のバランスをコントロールしており、血中の酸素や二酸化炭素の濃度を厳密に調整しています。
緊張や興奮、恐怖、不安などのストレッサーにより交感神経が強く働くと、激しい呼吸になり、息を吸いすぎることで血液中の酸素が増えて二酸化炭素の量が減ります。すると、脳は非常事態と捉え、呼吸数を減らして血中の二酸化炭素の濃度を上げるように働きます。しかし、息苦しくなるために、意識的に呼吸をすることでますます悪化していくのです。この息苦しさは、血液中の二酸化炭素濃度を上げることで、収まっていきます。
 過換気症候群の多くは、不安や緊張などのストレッサーを慢性的に感じており、延髄にある呼吸中枢が敏感に反応している状態です。過換気症候群自体は、危険性や後遺症はありませんが、発作の不安や恐怖などから予期不安により外出や乗り物が怖くなり、パニック障害のきっかけになることがあります。
 過換気症候群は、思春期から30歳くらいまでの若い女性に多く発症するといわれています。
〈気管支喘息〉
気管支喘息の代表的な要因はアレルギーによるものですが、発作にはストレッサーで自律神経が乱れることが影響しているといわれています。気管支喘息は重症化すると呼吸困難を招き、命にかかわることもあります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
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