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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その18
2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(7)もっと細くなりたい、細い自分が好き(摂食障害)その1
 


私たちは1日3食に分けて程よく生命活動に必要な栄養素を食事から補給しています。空腹感を満たしたり、味覚、嗅覚、視覚など五感で心を豊かにしたりしてくれるのが食事です。
人間の食欲は、自律神経の影響を受けています。ストレッサーを受けると食欲がなくなったり、逆に食欲が増したりします。個人差や状況によっても異なりますが、うつ状態や不安などの強い精神的ストレッサーは食欲を減退させます。これは、ストレッサーにより交感神経が働き、血糖値が上昇したり、胃腸の働きが抑制されたりするためです。一方、同じストレッサーでもイライラしているときは異常な食欲が出てしまいます。これは、ストレッサーで強まった交感神経を抑制するために、食べることで胃腸を動かして副交感神経の働きを強めようとしているのです。
食欲は、脳の中心部にある視床下部の摂食中枢と満腹中枢によって調節されています。これらの食欲に関する中枢が、ストレッサーや極端なダイエットによりうまく調節できなくなることや、偏ったボディイメージ、食物摂取への強いこだわりなど、さまざまな要因により食行動の異常に発展することがあります。メカニズムについては、研究段階のため、詳しいことは分かっていません。
本来、食欲や体重減少など、体に何らかの異常が出てくれば、きちんと食べようと病院に行ったり薬を飲んだりするものです。しかし、食べることを拒否したり、むちゃ食いが止まらなかったりといった食行動に障害を持つようになると摂食障害になります。むちゃ食いとは、精神医学会の定義としては「区切られた時間の中、同様の環境下において、ほとんどの人が食べると思われる量よりも明らかに大量の食物を食べること」とされています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
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