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【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その16
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】
2.体のストレス対処力
(3)体の対処力「血糖値」その2

*「飢餓ストレス」に対する対処
体には、脳のエネルギー源となる糖を枯渇させないようにさまざまな仕組みが備わっています。まず、貯蔵の仕組みです。血液中のグルコースが余分にあった場合、肝臓や筋肉ではインスリンの増加によってグリコーゲン(グルこーずの貯蔵型)に変換されて蓄えられます。さらに余剰分は中性脂肪に変換し脂肪組織に蓄えられます。



次に、糖を作り出す仕組みについてです。外界から糖の供給量が減ると膵臓からは血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンが分泌されます。グルカゴンの増加によって肝臓はグリコーゲンをグルコースに変え、血中に放出することができます。そのほか、糖以外のアミノ酸や乳酸、グリセリン(脂質)からも糖を作り出すことが出来るようになっています。これを「糖新生」と呼びます。食事をしていない間は、糖新生により作られたグルコースによって血糖値を維持することが可能となっています。
血糖値が低い状態が続くと脳は機能障害を起こし、場合によっては昏睡状態に陥り、最悪の場合死に至ることもあります。血糖値を下げるものがインスリン1つのみで、上げるものが多く存在するのも、すべては古代のストレッサーである飢餓から身を守るために備わった体の対処力だといえます。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
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