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【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その22
3.脳と体のストレスを回復させる「睡眠」
(1)疲労ストレスの対処法「睡眠」
*体を回復させる「レム睡眠」
レム睡眠は「浅い睡眠」とも呼ばれ、体を回復させている時間であり、夢を見るのはこのときだといわれています。レム睡眠時は、その日に起きた出来事や、学習した内容などの記憶の整理を行っています。この記憶した情報を頭の中で整理するのが神経伝達物質の「アセチルコリン」です。レム睡眠の時に、アセチルコリンが活性化され、神経細胞同士が連係しやすくなり、バラバラとしていた記憶が関連付けられて整理されるため記憶の定着が促進されます。一方で、不要な記憶は消去されます。またこのとき、脳ではたくさんの情報整理をするために、脳内の血流量が増し、脳での熱生産量が多くなり脳温度が高くなってしまいます。そこで再び注目したいのがメラトニンです。メラトニンは、体内の深部体温を下げ眠気を誘発するだけでなく、脳の温度を下げる働きもあるため、脳がオーバーヒート状態になってしまわないようにしています。



*脳を回復させる「ノンレム睡眠」
ノンレム睡眠は「深い睡眠」と呼ばれ、主に脳を回復させている時間です。人類の脳の発達に従い、ノンレム睡眠が睡眠時間に占める割合が増えてきているといわれています。このとき、成長ホルモンがきちんと分泌されることによって体の成長や、皮膚や細胞の修復が行われます。また、成長ホルモンは就寝後、最初のノンレム睡眠のときに最も分泌が多いといわれています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
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