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【ストレスの正体~ストレスの対処法と治療法~】その14
2.「専門家」レベルの対処法
(2)心へのアプローチ「精神療法」
〈精神分析療法_その2〉
心の病気の根本である、抑圧された無意識を表層に呼び起こすために具体的な方法として「自由連想法」や「夢判断」があります。この治療で、無意識の中に押し込められていた感情や記憶、葛藤を呼び起こして意識化します。そして治療者は、その記憶が患者の現在の状況にどんな影響を与えているかを分析し、その結果を患者に伝えることで、現在の状態に至った背景を患者本人に気付いてもらい、心の病気の改善を試みるものです。



*自由連想法
自由連想法は、患者の無意識を意識化することを目的としています。
一般的な方法としては、患者が寝椅子に横たわり、リラックスして意識した状態で発する言葉ではなく無意識化で何気なく心に浮かんだ感情や言葉を直感的に連想して発するよう促す技法のことです。過去に抑圧された無意識(トラウマ的体験)を意識に上げて、自分を深く見つめ直し、理解を深めていきます。この方法は、心の成長を目指す取り組みであるため、十分な時間(1回40~50分)と頻度の高い面接(週1~3回)、そして比較的長い期間(数年以上)を必要とします。薬物療法では解決のつかない大きな困難を抱えている方や、心の不自由さに苛まれている場合に使われます。

*夢診断
夢診断では、夢の中で生じたことには夢を見た人の無意識が現れていると考え、患者が寝ている間にみた夢を治療者に伝え、治療者がその夢の意味を分析することで、患者の心の病気についての理解を深めようとするものです。
 
これらが精神分析の治療理論である無意識の意識化であり、問題を解消する方法です。現在これらの治療は、強迫性障害やパニック障害、社会不安障害、うつ病などの心の病気の方や、漠然とした不安、生きづらさを抱えた方に対して行われています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 184号」より抜粋
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