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【ストレスの正体~ストレスの対処法と治療法~】その15
2.「専門家」レベルの対処法
(2)心へのアプローチ「精神療法」
〈認知行動療法〉
認知行動療法とは、「認知療法・行動療法・マインドフルネス療法」の3つの精神療法を組み合わせ、時代と共に発展してきた心理療法です。精神療法の中で最も研究数が多く、実際に現場で使われる数も世界で一番多いといわれています。
認知とは、「現実の受け取り方」や「ものの見方」のことをいいます。私たちは、過去の体験や経験から得た知識に基づいて、現在の状況を推論したり、解釈したりしています。こうした物事の捉え方は、人それぞれ偏りや歪みがあり、いわば“考え方の癖(スキーマ)”があります。



現実に対してどのように認知し、またその時にどのような行動をとるかが、感情や身体症状に影響を及ぼし、それぞれの要因が悪い状態になると、悪循環によって心の病気につながると考えます。
このことから、認知行動療法では、「精神的につらいと感じる現実」に対する認知と行動と感情にアプローチすることで、本来持っていた心の力を取り戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法です。



特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 184号」より抜粋
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