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【ストレスの正体~ストレスの対処法と治療法~】その17
2.「専門家」レベルの対処法
(2)心へのアプローチ「精神療法」
【認知行動療法による改善~その2~】
感情に対する治療(マインドフルネス療法)



近年では、認知行動療法にマインドフルネス療法を取り入れる方法が使われています。
マインドフルネスとは「今、目の前のことに集中する状態」のことをいいます。私たちの心は、今この瞬間を生きているようで、実は過去の失敗や未来の不安といったネガティブなことを考えている時間が多くを占めています。つまり、自分で不安やストレスを増幅させてしまっているのです。そこで、今この瞬間に感じている思考や感情をそのまま受け入れ、自分の感情を否定せず、あるがままに受け止めながら、日常生活を送っていけるよう少しずつ行動を変えていくという治療方法がマインドフルネスを取り入れた認知行動療法です。
 
認知行動療法を通して、患者は自分の歪んだ認知を客観的に見ることができるようになり、また、自分の陥りやすい思考の癖に気づき、気持ちを楽にしたり、ストレスを軽減させることができるようになります。ただし、感情や身体に現れる症状については、薬物療法も併せて治療を行っていきます。
認知行動療法は、うつ病やパニック障害、強迫性障害、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの心の病気に効果があることが実証されて広く使われています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 184号」より抜粋
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