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【ストレスの正体~ストレスの対処法と治療法~】その20
2.「専門家」レベルの対処法
(3)神経細胞へ直接アプローチ「薬物療法」
〈睡眠薬~1~〉
睡眠薬は、不眠症状を示す心の病気全般に用いられる薬で、寝つきを良くするタイプのものや夜中に目が覚めたりしないように睡眠を保つタイプのものなどがあります。



●睡眠薬の作用と種類①
現在使われている睡眠薬は、「ベンゾジアゼピン系睡眠薬・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬・オレキシン受容体拮抗薬・メラトニン受容体作動薬」の4種類に分類され、睡眠に関する神経に作用することで不眠を改善します。
現在、病院でよく処方されるのはベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系は種類が豊富で幅広い不眠に合わせて処方でき、効果と即効性が期待できるというメリットがあります。しかし、副作用が出やすく依存性も高いという特徴があるため、この副作用の軽減を目的に開発されたのが非ベンゾジアゼピン系です。睡眠をもたらす仕組みは似ており、効果はほとんど変わりませんが、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、種類が少なく、超短時間型の薬しかないため選択肢が少ないというデメリットがあります。そのため、効果が持続する時間によって使い分ける必要があります。
それに対して、オレキシン受容体拮抗薬とメラトニン受容体作動薬は、ベンゾジアゼピン受容体に作用しない新しいタイプの睡眠薬です。睡眠と覚醒の周期に関係するオレキシンとメラトニンの働きを調整し、自然な眠気を強めることで睡眠状態に仕向けていく薬です。睡眠作用は比較的弱めですが、薬への耐性や依存性、日中の眠気の影響も少ないことが特徴です。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 184号」より抜粋
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