*介護保険料引き上げの背景
介護保険料とは、介護保険の被保険者である40歳以上の国民が保険者である市区町村に対して支払うお金のことをいいます。
2023年3月より介護保険率が改訂され、全国一律で0.36%値上げとなりました。さらに、厚生労働省は2024年度から65歳以上の介護保険料に関し、所得上位層での引き上げを検討しています。なぜなら、高齢化の進展、介護サービス利用者の増加により介護保険の財源不足、労働力不足が大きな問題となっているためです。厚生労働省が発表した「2021年度介護給付費等実態統計の概況」によると介護予防サービス及び介護サービスの年間累計受給者数は6483万人、年間実受給者数は638万1700人となっています。どちらも前年度より2.6%増加しています。

国民医療費を削除するために、定期検診を受け、病気の早期発見・早期治療を心がけ、健康なうちから正しい生活習慣を心がけましょう。また、運動習慣を身に付けたり、低栄養状態を防いだりして介護予防を強化し、要介護者の増加抑制、介護普及費の減少につなげていきましょう。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 197号」より抜粋