①食物アレルギー表示の種類
表示の対象となるアレルゲンには、発症数や重篤度から表示を義務付けられている「特定原材料(8品目)」と表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの(20品目)の2種類があります。

②アレルギー症状が起こりやすい食材
食物アレルギーとは、特定の食品を飲食することによって体内に抗原(異物)となる物質が取り込まれ、免疫システムが過剰に働くことで、体にさまざまな不利益な症状を起こすことをいいます。
2020年に行った調査によると、食物アレルギーの原因となる食物は、鶏卵(33.4%)、牛乳(18.6%)に次いで、木の実類(13.5%)が多く、前回の調査まで3位であった小麦を抜いて第3位となっています。
木の実類の内訳としては、くるみ(56.5%)が半数以上を占め、くるみによるアレルギー症例数の増加がみられます。また、くるみに次いで多いカシューナッツ(21.2%)についても増加傾向にあるため、可能な限り表示することが推奨されています。この原因には、木の実類の消費量が増加していることが関係しているといわれます。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 197号」より抜粋