5-2 健康日本21(第二次)の基本方針と最終評価
*基本方針
健康日本21(第二次)では、健康増進法に基づき、全ての国民が共に支え合い、健やかで心豊かに生活できる活力の社会の実現のために、次の5つの基本方針が定められました。そして、この基本方針をもとに53項目の目標が設定されました。
〈健康日本21(第二次)の基本方針〉
- 健康寿命の延伸と健康格差の収縮
- 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
- 社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
- 健康を支え、守るための社会環境の整備
- 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善

*最終評価
53項目のうち、目標値に達した項目は8つで全体の15.1%でした。それに対して、悪化した項目は4つで全体の7.5%でした。
〈目標に達した項目(一部掲載)〉
・健康寿命の延伸(男性で2.26年、女性で1.76年増加)
男性72.68年、女性75.38年(令和元年)
・75歳未満のがんの年齢調整死亡率の減少(人口10万人当たり14.3%減少)
・脳血管疾患・虚血性心疾患の年齢調整死亡率の減少
(10万人当たり脳血管疾患は男性16.3%、女性8.9%減少、虚血性心疾患は男性9.2%、女性5.5%減少)
〈悪化した項目〉
・メタボリックシンドロームの該当者及び予備軍(約116万人増加)
・適正体重の子供(肥満傾向にある子どもの割合が0.98%増加)
・睡眠による休養を十分とれていない者の割合(3.3%増加)
・生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合
(男性は0.4%減少したが、女性は1.6%増加)
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 197号」より抜粋