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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】 その9
第二章 脳を活性化させよう!
これまでにご紹介してきたように、加齢に伴う脳の老化は避けられませんが、刺激を与え活性化させることで、老化の進行を遅くし、認知機能の低下を防ぐことは可能です。そこで第二章では、脳活につながる生活習慣についてご紹介します。ここでご紹介する脳活は、忙しい日々を送っているとおろそかにしやすい事柄のため、自分自身の生活習慣と照らし合わせながら学んでいきましょう。



1_脳活1~運動をしよう・前編~
*運動をしてBDNFを分泌させよう

運動をおこなうことで、脳を活性化させることができるといわれています。これにはBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)が関与していると考えられています。BDNFとは、脳由来神経栄養因子とも呼ばれ、細胞の生命維持や成長にかかわるタンパク質の総称です。加齢により低下する神経細胞の保護機能やシナプスの生まれ変わりを助ける働きをしていることから、脳の活性化にかかわる最も重要な物質ともいわれています。
このBDNFは、運動の中でも特に有酸素運動をすることで分泌が促進されることがわかっています。この理由は、有酸素運動により筋肉から「イリシン」というホルモンの分泌が高まり、イリシンが脳に運ばれるとBDNFの分泌を促すためと考えられています。BDNFは主に大脳皮質と海馬に多く含まれていることから、特にこれらの部位が活性化されます。実際に、有酸素運動を行うことで、大脳皮質や海馬の脳萎縮が改善されただけでなく、容積が増えたという報告もあります。有酸素運動の強度は、高齢者においては、ウォーキングなど軽い強度の運動が良いとされ、比較的若い年代の場合は、ハイキングや水泳など中等度の運動が効果的とされています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
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