2. 音色を楽しみながら脳トレ!「楽器の演奏」
楽器を演奏することは、ただ指を動かすだけでなく、脳の広範囲を使って行っています。小脳などの運動関連の部位はもちろん、音を聴くための聴覚にかかわる側頭葉のトレーニングになります。また、楽器や楽譜、場合によっては指揮者を見るための資格に関連する後頭葉のトレーニングにもなります。研究によると、プロの音楽家は音楽経験がない人と比較し、手先の運動や聴覚に関する部位が発達しており、音楽活動が長いほど脳の発達が顕著であるといわれています。そして、楽譜を覚えることで大脳皮質や海馬などの記憶関連の部位のトレーニングにもなります。
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また、楽器の種類によって、自分に合った難易度のものを選ぶことができます。楽器といえばピアノやギターなどを思い浮かべるかもしれませんが、ハーモニカやオカリナなどの手軽なものでも、脳のトレーニングになることには変わりません。最初はおぼつかなかった演奏も、徐々にできるようになり1曲演奏できるようになった時の達成感は素晴らしいもので、ドーパミンの分泌も活発になります。今まで楽器に触れたことがなかった方もぜひやってみてはいかがでしょうか。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋