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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その24(最終回)
今回の記事でこの話題は最後です。

〈コラム〉左脳タイプ・右脳タイプ、男性脳・女性脳って本当にあるの?

大脳は、左脳と右脳に分かれています。左脳は、言語や計算などの理論的思考にかかわっていることが多いとされています。一方、右脳は、空間認識や直感、芸術的感覚などにかかわっていることが多いといわれています。そのため、左脳または右脳に多くかかわっている分野が優れていると左脳タイプ・右脳タイプと分類されることがあります。

また、左脳と右脳の境目には大脳縦列というシワが伸びており、その底には左脳と右脳を結ぶ「脳梁」という神経線維の束が存在します。この脳梁は左脳と右脳を結ぶ橋のような存在で、脳梁を通じて左脳と右脳は情報交換を行っています。一時期、脳梁は男性より女性の方が太いため、女性の方が左脳と右脳の情報交換が優れており、細やかな気遣いやマルチタスクが得意と考えられていましたが、近年の研究では、脳梁の太さに性差はない可能性が高いといわれており、個人差が大きいとされています。



私たちは脳全体を使って生活を送っています。そして、行動によって脳のどちらかがより優位に働く場合があるというだけであり、苦手分野を司っている部位が発達していないという訳ではありません。また、考え方や得意なことの違いについては、脳の構造による影響より、社会的要因による影響の方が大きいといわれています。個人の性格を2つに分類することは分かりやすく、興味を持ちやすい話題ではありますが、個人を左脳タイプ・右脳タイプ、男性脳・女性脳と2つに分類するのではなく、一人ひとりの個性と捉え多様性を大切にしていきましょう。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋


次回からは【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】の内容になります。
併せてお読みください!