1.基本を押さえよう!体を動かす筋肉の種類
〈平滑筋〉
平滑筋は、胃や食道、腸、血管などの壁をつくる、また膀胱や子宮などの袋状の内臓の壁をつくっている筋肉であり、内臓や血管の運動に携わっています。骨格筋よりも疲れにくく、ゆっくりとした持続的な収縮を行うのが特徴です。自律神経やホルモンによってコントロールされており、自分の意志では動かすことの出来ない不随意筋です。

平滑筋線維は紡錘形(円柱状で真ん中が太く、両端が細くなる形)で真ん中に核がある単核細胞です。細胞の内部にアクチンとミオシンがありますが、横紋筋のように規則正しく並んでいないので2つの線維がスライドすることなく自発性に活動電位を発生し(ペースメーカー細胞をもっている)収縮しています。
このように筋肉は、役割に応じて体を動かすために働いています。
次週からは私たちが今後の人生で美しく健康に快適に過ごしていくために鍛えておきたい3つの筋肉のしくみと「筋活」のためのポイントを併せてご紹介していきます。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 195号」より抜粋