3.鍛えよう!「表情筋」~顔の印象アップ!あの習慣が老化の原因?~
*顔の悩みの2大要因「しわ・たるみ」はなぜ起こる?
①頬骨筋(大頬骨筋・少頬骨筋)
頬骨筋は頬の部分に位置する筋肉で、大頬骨筋と少頬骨筋で構成されています。大頬骨筋は、口角を吊り上げる筋肉で、大口を開けて笑うなど、ダイナミックな笑顔をつくるときに働きます。小頬骨筋は、上唇周辺に位置し、上唇を斜め上方向に引き上げる作用を持っています。
頬骨筋が萎縮すると表在性筋膜(表情筋同士を繋ぐ膜)の張りが失われ、皮下脂肪が重力で下がり、頬の「たるみ」につながります。その結果、口の周囲の筋肉である口輪筋との境目に溝が生じて「ほうれい線」が生まれます。

②口輪筋
口輪筋は、口元を円のように囲んでいる筋肉で、口を閉じる、唇を突き出すなど口元の微妙な表情をつくり、寡黙な表情を表すときに働きます。口輪筋が衰えると、口元のたるみや口角の下がり、ほうれい線など老け顔の原因になるほか、口輪筋が衰えることで、口を閉じていられなくなり、唾液が蒸発して口の中が乾燥しやすくなります。それによって口腔内の最近増加や虫歯の多発、歯肉炎、口臭につながる恐れもあります。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 195号」より抜粋