3.鍛えよう!「表情筋」~顔の印象アップ!あの習慣が老化の原因?~
*顔の悩みの2大要因「しわ・たるみ」はなぜ起こる?
③眼輪筋
眼輪筋とは目の周囲をぐるっと囲むように伸びている筋肉です。まぶたを開けたり閉めたりする動きがあります。この筋肉が衰えると、目の周りの眼輪筋に抑えられていた脂肪が出てしまい目袋(目の下のふくらみ)が出来る、目じりが下がる、ゴルゴライン(目頭から頬にかけて斜めに伸びる線)が出来るなどの状態になります。最近はスマホやパソコンの画面を見ている時間が長く無表情でいる時間が長い傾向にあるため、眼輪筋を動かす機会が減っていることが眼輪筋の衰えの原因であるといわれています。

④表在性筋膜(SMAS)
筋膜とは、筋肉や内臓などを包み込んだりつなぎ合わせたりしているコラーゲン線維を主成分とした薄い膜です。筋膜は私たちの体のいたるところに存在し、筋肉や臓器がそれぞれの場所に適切に位置するよう支えています。そして皮膚の下に存在する筋膜を表在性筋膜といいます。
皮膚は表面から、表皮→真皮→表在性筋膜→筋肉という順に、重なっています。表在性筋膜は頭皮の下の帽状腱膜から首の広頚筋とつながって頬全体を支えています。若い人は、表在性筋膜に厚みと柔軟性があり、表情筋と共にしなやかに伸び縮みして頬をきゅっと上に上げたりしていますが、加齢により表情筋が衰えて薄くなると、連動している表在性筋膜も次第に柔軟性を失い、張りがなくなってたるんだりします。すると頬が垂れさがって顔や首にもしわが出来やすくなるだけでなく、上手く笑えなくなったり無表情になったりします。しわやたるみを改善するためには表情筋を鍛えて表在性筋膜の張りを取り戻すことが大切です。
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 195号」より抜粋



















