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【2021年・健康のための最新情報】その13
*サステナブルな「代替食品」
2.代替食品の開発理由



〈環境〉
 食生活にかかわる温室効果ガス(CO₂)の排出量は肉類の生産・出荷過程が最も多いといわれており、例えば、豚肉1kgを精肉するまでに排出されるの量は約7.8kgとされています。農林水産省によると、国民1人が1年間で消費する豚肉は約12kgと推定されているため、1年間で約93.6kgのCO₂排出量にもなります。この排出量をガソリンに換算すると(ガソリンは1ℓで約2.3kgのCO₂を排出)約40ℓを使用した場合と同じになります。他には、家畜を育てるための水や畜産業のための土地開発による森林伐採など、畜産業は環境への影響がとても大きいといわれています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋

【2021年・健康のための最新情報】その12

*サステナブルな「代替食品」
2.代替食品の開発理由
〈食料不足〉
 日本の人口が減少し続ける一方、世界の人口は増え続けており、国連の発表によると今後30年で世界人口は20億人増え、2050年には97億人に達するとされており、人口増加に伴い食料不足が心配されています。特に肉、魚、卵などに多く含まれるタンパク源が不足するといわれています。そこで、それらの代わりになる代替食品は需要が高まっています。近年では、培養肉という肉や豚などの動物から取り出したわずかな細胞を培養して結合させて新たな肉の塊を形成する代替食品の研究も進んでいます。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋

【2021年・健康のための最新情報】その11
*サステナブルな「代替食品」
近年、SDGsやサステナブルという言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか。SDGs(Sustainable Development Goals)は「持続可能な開発目標」、サステナブルとは「持続可能な」という意味を持ちます。SDGsの17の目標に飢餓や健康についての項目が含まれています。そこで注目されているのが代替食品です。新商品の開発や販売に本腰を入れ始めた企業も多く、コロナ禍で外食が減り健康意識が高まったことや菜食を目指す若者が増えていることから、健康志向の消費者の人気を集めています。

1.代替食品とは
代替食品とは、他の食材に似せて別の食材を用いて作った加工食品のことです。代表的な食品に大豆ミート(大豆由来の肉)があります。他にはこんにゃく粉を主材料にした魚、低脂肪の豆乳を主原料にしたチーズ、イナゴや蜂の幼虫などの昆虫食などがあります。普段よく口にする「がんもどき」も大豆をガンと呼ばれる鳥に似せた代替食品です。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その10
*食品表示基準から「人工」「合成」の用語を削除
(2)代表的な食品添加物とその上手な付き合い方
食品添加物には、具体的にどのような種類や役割があるのでしょうか。(表13参照)

食品添加物は身体に悪いものというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、健康的な食材である豆腐には凝固剤としてにがりが含まれており、加工食品やワインには、食品の酸化を防ぐ酸化防止剤などが使用されることもあります。これらの添加物は、食品の「安全性や食の幅」を広げる上でも重要な役割を担っています。食品添加物を見極める上で大切なことは、食品添加物の種類や役割を知ることです。例えば、凝固剤や酸化防止剤は、安全性を高めるうえで重要な役割を果たしていますが、香料や着色料は食品の風味や外観を良くするために使用されているものなので、使用しなくても困るものではありません。そのため、すべての添加物を避けるのではなく、自分自身で判断することが大切です。
 また、食品添加物の中でも人口・合成より天然の方が安全であると認識される場合がありますが、一概に物質の危険性は比べることができません。天然の方が身体に良い場合もありますが、場合によっては人工的に作られた添加物の方が安全性を実験で確認されているため、科学的な安全性のデータのない天然のものよりも安全性を確保しやすいともいえます。そのため、食品衛生法では、天然添加物や合成添加物という区別はせず、「既存添加物」や「指定添加物」という分類をしています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その9
*食品表示基準から「人工」「合成」の用語を削除

(1)食品添加物とは



食品添加物は、「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」と定義されています。日本では、食品添加物の安全性と有効性を確認して、厚生労働大臣が指定した「指定添加物(472品目)」、日本において長い食経験があるものについて、例外的に指定を受けることなく使用・販売などが認められた「既存添加物(357品目)」、植物や動物から得られる天然の物資で、食品に香りを付ける目的で使用される「天然香料(約600品目)」、通常は食品として使用されるものを、食品添加物として使用する「一般飲食物添加物(約10品目)」の大きく4つに分類されています。ただし、今後新たに使われる食品添加物は、天然・合成の区別なく、すべて食品安全委員会による安全性の評価のもと、厚生労働大臣の指定を受けた「指定添加物」になります。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋

 
【2021年・健康のための最新情報】その8


*食品表示基準から「人工」「合成」の用語を削除

消費者庁は、2020年7月16日に食品表示基準の改正を行い、食品添加物の表示に使用されている「人工」「合成」の用語を削除しました。この改正の目的は、消費者の一般的な認識である「合成だから危険、天然だから安全」「食品添加物を使用しているものは無添加よりも危険」というような「食品添加物=身体に悪いもの」という誤認を防ぐことにあります。なお、改正後の商品の在庫や周知期間を考慮した経過措置期間が、2022年3月31日まで設けられていますので、パッケージや広告から次のような表示がなくなるのはもう少し先になります。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋

 
5月(一部6月)の初級カイロ集中事業セミナーのご案内
第232回の初級カイロ事業セミナーのご案内です。
下記日程で9会場での実施を予定しております。通常6会場のところ、今回は9会場!ぜひ参加をご検討ください。
参加には条件もございますので、まずはお近くの施術院でご相談いただくか、資料請求をどうぞ。

 

【2021年・健康のための最新情報】その7

*新たな国民病、慢性腎臓病の治療薬を初承認!
(2)逆転の発想から生まれた「フォシーガ」
フォシーガの一般名は「ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物」で、SGLT2阻害剤に分類されます。
SGLT2とは、腎臓にある近位尿細管に特異的に発現するタンパク質で、日本語では「ナトリウム・ブドウ糖共輸送体2」と呼ばれています。SGLT2の役割は、ナトリウムとブドウ糖の再吸収です。SGLT2阻害剤は、その役割を阻害する作用を持っています。今までの医学的考え方では、ブドウ糖が尿に混じって排泄されるのは良くない状態とされてきました。ブドウ糖が尿に混じって排泄されることは、血中のブドウ糖濃度が高くなりすぎている、つまり血糖値が高いという状況です。そのため、血糖値を下げるための飲み薬として、インスリンの分泌を良くするもの、効きを良くするもの、食事で取った糖の分解・吸収を遅らせるものなどが使われてきました。SGLT2阻害剤は、「糖が尿から排泄されることは良くない」という考え方を見直し、「余分な糖分を積極的に排出する」という逆転の発想から生まれました。副作用としては、脱水症状や尿路、性器の感染症、低血糖などがあります。
SGLT2阻害剤であるフォシーガは、糖尿病の治療薬として2014年に2型糖尿病の適応で承認され、2019年には1型糖尿病と慢性心不全の適応で承認されました。
フォシーガは、余分なブドウ糖の排泄作用のほか、利尿効果、血圧低下作用などがあり、腎臓の負担を減らす作用を持っています。臨床実験では、現在の標準的な慢性腎臓病の治療方法と比べて、死亡や腎機能の悪化リスクが約39%低下したことが分かっています。そして、今回、慢性腎臓病の適応としてSGLT2阻害剤で日本初承認となったのです。(ただし、末期腎不全や透析施行中の患者は適応対象外になります。)

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その6

*新たな国民病、慢性腎臓病の治療薬を初承認!
新たな国民病と呼ばれている「慢性腎臓病(CKD)」は現在、日本国内に約1330万人の患者がいるとされています。成人の約8人に1人が患者であるというほど、急増している病気です。
2021年8月、慢性腎臓病の治療薬が国内で初めて実用化されました。承認されたのはアストラゼネカが製造・販売する「フォシーガ」という薬です。どのような薬なのか、みていきましょう。
(1)新たな国民病、慢性腎臓病とは?
慢性腎臓病は、腎機能が慢性的に低下した状態を指します。腎臓の主な働きは、4つあります。
1.老廃物を尿として排せつ
2.体内の水分量と電解質を一定に保つ
3.ホルモンの生産
4.血圧の調整
腎機能が低下することで、むくみや貧血、夜間尿、倦怠感などの症状が現れます。しかし、腎機能が低下して体の異変や症状が出るころには、かなり進行している可能性があります。進行してしまうと、人工透析や腎臓移植を行わなければいけませんし、死亡することもあります。また、心疾患や脳卒中などを発症するリスクの増加も指摘されています。
慢性腎臓病の代表的な疾患には、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、ネフローゼ症候群などがあります。これまで、慢性腎臓病の治療には専用の薬がなく、血圧を下げる薬などが使用されてきましたが、日本で初めて慢性腎臓病治療薬として「フォシーガ」が承認されました。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その5
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!

(5)がんの5年生存率、10年生存率ともに上昇

国立がん研究センターは、2021年11月にがんの5年生存率及び10年生存率を発表しました。5年生存率は2011~2013年にがんと診断された患者のデータで、すべてのがんを合わせて68.9%と前回調査時(2010~2012年の患者)より0.3ポイント上昇しました。

また、10年生存率は2005~2008年にがんと診断された患者のデータで、がん全体で58.9%と前回調査時(2004~2007年の患者)より0.6ポイント上昇し、2016年に初めて公表されてから緩やかに上昇が続いています。



部位別でみると生存率には差があり、5年生存率と10年生存率ともに前立腺がんが最も高く、治療が難しい膵臓がんが最も低い結果となりました。診断時のステージ(がんの進行度を示す病期)でみると、ほぼすべての部位でステージが早いほど生存率が高く、早期発見の重要性が再確認されました。

がんの生存率は、治療法や抗がん剤の進歩により今後さらに向上が見込まれています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
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