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9月の初級情報!
今年9月で45thを迎えるzenkenkaiより、
隔月で行われている初級カイロ事業セミナーのご案内です。

9月16日スタートの福井会場をはじめとして、7会場で開催されます。

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初級カイロ事業セミナーってどんなんだろう?というあなたはぜひ下記の動画をご覧ください!

健康記事です!【ストレスの正体】その8
2.ストレス反応の経路
ストレスに大きくかかわる脳領域とその反応によるホルモン分泌の流れについてみてきましょう。



・大脳皮質
人間はストレッサーを受けると、まず脳の一番外側の大脳皮質で刺激をキャッチします。表面部分にある大脳皮質は、生物の進化の過程では後になって発達してきた部分で、「新しい脳」と呼ぶことができます。ここでは、思考や判断といった「知性」に関することをコントロールしています。
・扁桃体
大脳皮質の内側にある扁桃体では、快・不快や喜怒哀楽などの「情動」を認識します。この情動という感情は、人間を含めた動物の本能的な行動や感情にかかわっており、例えば「強い敵が現れた!不安だから逃げよう」といったときには、扁桃体が活性化していることになります。
・前頭葉
快・不快や喜怒哀楽などの情動からくる感情をコントロールする機能や、理性的な判断や思考といったことを行うのが、大脳皮質の中にある「前頭葉」と呼ばれる場所で、前頭葉は人間やサルのような高度な動物で発達した領域です。感情的な状態から冷静さを取り戻すことができるのは、前頭葉が良く働くことによるものだと考えられています。このことから、怒りなどの情動は、扁桃体で生じ、それを前頭葉で抑えるという構図となっています。
・視床下部
視床下部は、脳の一番中心部にある脳幹に位置し、生命維持のために不可欠な血圧や体温、消化・吸収、性機能などの働きを制御している自律神経系と内分泌系の働きを支配する司令塔のような場所です。視床下部で受け取った情報は、脳下垂体と自律神経系へとそれぞれ伝達されていきます。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋
健康記事です!【ストレスの正体】その7
1.ストレスとは何か?
*ストレス反応の種類



 ストレッサーを有害であると認知したときに、私たちの体はどのような反応をみせるのでしょうか。ストレスを感じたときにまず現れるのが、不安や怒り、恐怖、焦りなどの「情動変化」です。情動とは急速に引き起こされた本能的な感情の働きのことをいいます。続いて、内分泌系や呼吸器系、消化器系、心血管系などの機能に影響が及び、動機や冷や汗、鳥肌、震えなどの「身体変化」が現れます。さらに、お酒を飲んだり、仕事でのミスや事故が増加したり、せかせかと動き回るなどの「行動変化」が現れます。これらの変化は、その人の性格や体質によって現れ方や程度は様々ですが、その環境に慣れるにしたがって反応は徐々に起きなくなり、ストレッサーにさらされる前の状態を維持するようになります。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

健康記事です!【ストレスの正体】その6


1.ストレスとは何か?

*「ハイリスクストレッサー」と「ローリスクストレッサー」

 

ストレッサーは刺激の強度によって「ハイリスクストレッサー」と「ローリスクストレッサー」にも分類されます。ハイリスクストレッサーは、生命の危機にかかわるような強い刺激で、戦闘や犯罪、交通事故、地震などが該当します。このような体験をすると怒りや恐怖、悲哀などの感情が生じ、場合によってはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こします。それに対してローリスクストレッサーは、私たちが日常生活で経験する比較的危険度の低い刺激です。例えば、上司や同僚との人間関係や劣悪な環境、育児ストレスなどが該当します。しかし、ローリスクストレッサーであっても、その状態が継続したり増幅することで、ローリスクストレッサーからハイリスクストレッサーへ変わっていくこともあります。

このように、私たちは実にさまざまなストレッサーにさらされているため、常にストレスとは切っても切れない生活を送っているということになるのです。

しかし、脳という臓器はうまくできており、これらすべての刺激に反応するわけではありません。刺激の種類に問わず「これは」と注目した刺激にのみ脳が反応しストレス反応は起こります。私たち人間は個人によって異なる価値観や知識量、経験値、文化、感性を持っているため、ストレッサーが脳への刺激となりストレス反応が生じる過程は複雑です。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
健康記事です!【ストレスの正体】その5
1.ストレスとは何か?
*ライフステージの変化によるストレッサー
ストレッサーは、大人だけが感じるものではありません。私たちは子どものころから、親や家族、友人、学校、将来への不安などさまざまなストレッサーと遭遇しながら生活していきます。表2は各ライフステージに起こりやすい代表的なストレッサーの例です。





*ライフイベントとストレッサー
表3は、アメリカのホームズ博士が考案した生活上のストレスを表す社会適応評価表です。日常の出来事に遭遇して心が疲れてしまったときから、心が元気を取り戻すまでにかかった時間を調べて点数化し、順に並べたものです。



表3を見ると、結婚や妊娠など喜ばしい出来事も環境や状況の変化につながり、ストレス度の高いものとして上位に入っていることが分かります。1年間で合計点数が300点を超えるとストレスに関する病気にかかる危険性が高くなると考えられており、150点以下であれば生活上の変化は少なく、ストレスにより疲弊する危険性は小さいといえます。生活の変化が激しいほど行動パターンを変動させ、健康にも影響を及ぼします。この評価表が、一概に現代の日本人にすべてが当てはまるとは限りませんが、自分自身に置き換えながら参考にしてみるのもよいでしょう。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋
健康記事です!【ストレスの正体】その4


1.ストレスとは何か?

*ストレッサーの種類

ストレッサーとは、ストレスのもとになるさまざまな刺激のことをいいます。この刺激は多岐に渡り、身体的な疲労や病気、引っ越しなどの環境の変化、劣悪な人間関係によるものなどが挙げられます。

〈さまざまなストレッサー〉

ストレッサーには暑さや寒さ、痛み、騒音、欲求不満、人間関係のトラブルなど多くの種類がありますが、ここではストレッサーの種類を大きく3つに分類します。

私たちは日々の生活の中で、表1のようなさまざまな刺激を受けたり、出来事に遭遇しています。そして、基本的には私たち個人が「嫌だ・不快だ」とマイナスの感情を持った瞬間にさまざまな刺激がストレッサーとして作用します。例えば「夏は暑くて不快だ」「騒々しい音が嫌だ」など、私たちを不快にするものは、すべてがストレッサーとなります。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
7月の初級に福井会場が追加!
zenkenkaiであなたもカイロプラクターを目指しませんか?

7月の初級日程です。7/21からの福井会場が追加になっております。

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健康記事です!【ストレスの正体】その3

1.ストレスとは何か?
*ストレスを構成する3つ要素と流れ
 ハンス・セリエ博士のストレス学説をもとにして、現在の医学においても外部からの刺激のことを「ストレッサー」と呼び、その刺激によって生体内に生じる心や体の歪みの状態を「ストレス状態」と呼んでいます。
 私たちの体には、環境の変化に適応し、生体内の環境を一定に維持させるためのシステムが備わっています。このシステムを「ホメオスタシス(生体恒常性)」と呼びます。例えば、寒い日には体温を上げるためにも体を震えさせ、暑い日には汗をかいて体温を下げるなど、これらはいずれもホメオスタシスの働きによるものです。このように、どのような環境下でも、生体内はホメオスタシスによって一定の状態に保たれているのですが、ストレッサーによって、生体内のバランスが崩れると「ストレス状態」が引き起こされます。
 ストレスという現象を構成するものには3つの要素があり、1つ目は「ストレッサー」、2つ目は「認知的評価・対処」、3つ目は「ストレス反応」です。次回、これらの要素についてそれぞれ細かく見ていきましょう。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋
【ストレスの正体】その2
1.ストレスとは何か?


*ストレスの生みの親、ハンス・セリエ博士のストレス学説

ハンス・セリエ博士は、ストレスを「外部環境からの刺激によって引き起こされる生体内の変化した状態」とし、ストレッサーを「ストレス状態を引き起こす外部からの刺激」と定義しました。そして、どのような種類のストレッサーが加わっても、同じような反応(非特異的反応)が体に生じるというストレス学説を提唱しました。この反応は、生体にとってストレスに適応しようとするための反応であることから「全身適応症候群」と呼ばれています。

この反応は、ハンス・セリエ博士が医学生時代の研究室で、卵巣や胎盤などから新しいホルモンを見つける実験の際に発見されました。ラットに卵巣や胎盤から抽出したエキスを注射すると、副腎皮質の肥大やリンパ組織の萎縮、胃腸内壁の出血、潰瘍などの症状が引き起こされました。他の臓器のエキスを注射しても同様の反応が起こるだけでなく、臓器の保存に使用するホルマリン液をラットに注射しても同じ反応が現れたのです。そこで、これらの反応は卵巣などのホルモンによる作用にではなく「体にとって有害な刺激」が加わると共通して起こる反応なのではないかと考え、寒さや暑さ、外傷、出血、精神的恐怖などさまざまな体にとって不快な刺激(ストレッサー)をラットに加えると、同様の反応を起こすことを発見したのです。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
【ストレスの正体】その1


1.ストレスとは何か?

「仕事や勉強でストレスがたまる」「ストレスを発散したい」など、私たちはさまざまな場面でストレスという言葉を使います。この時に使われるストレスという言葉はどのような意味を持つのでしょうか。ストレスの歴史や成り立ち、原因や仕組みなど、学んでいきましょう。

 

*いつからあるの?ストレスの歴史

「ストレス」という言葉は、もともと物理学で使われており、「外からかかる力による物質の歪み」を意味していました。ストレスという言葉が人に対して使われるようになったきっかけは、1936年にカナダの生理学者であるハンス・セリエ博士が「ストレス学説」という論文で初めて医学用語として発表しました。

当時の医学界では「すべての病気は体内に侵入した病原体により起こる」と考えられていました。これは、感染症の原因である病原体の発見や治療方法の開発により、感染症による死亡者が激減するという目覚ましい医学の進歩により

生まれた考えです。このような考えが主流であった当時は、めまいや倦怠感など原因のはっきりしない症状は病気とみなされず、病院ではまともに相手にされない状況でした。

しかし、現在の医学界ではストレス学説の発表により、はっきりとしない症状であっても検査をし、症状の原因を調べ、治療を行うようになりました。この発表は、病気の原因は病原体にあると信じられていた当時の医学界に大きな衝撃と変革をもたらしました。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 180号」より抜粋

 
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