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【2021年・健康のための最新情報】その6

*新たな国民病、慢性腎臓病の治療薬を初承認!
新たな国民病と呼ばれている「慢性腎臓病(CKD)」は現在、日本国内に約1330万人の患者がいるとされています。成人の約8人に1人が患者であるというほど、急増している病気です。
2021年8月、慢性腎臓病の治療薬が国内で初めて実用化されました。承認されたのはアストラゼネカが製造・販売する「フォシーガ」という薬です。どのような薬なのか、みていきましょう。
(1)新たな国民病、慢性腎臓病とは?
慢性腎臓病は、腎機能が慢性的に低下した状態を指します。腎臓の主な働きは、4つあります。
1.老廃物を尿として排せつ
2.体内の水分量と電解質を一定に保つ
3.ホルモンの生産
4.血圧の調整
腎機能が低下することで、むくみや貧血、夜間尿、倦怠感などの症状が現れます。しかし、腎機能が低下して体の異変や症状が出るころには、かなり進行している可能性があります。進行してしまうと、人工透析や腎臓移植を行わなければいけませんし、死亡することもあります。また、心疾患や脳卒中などを発症するリスクの増加も指摘されています。
慢性腎臓病の代表的な疾患には、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、ネフローゼ症候群などがあります。これまで、慢性腎臓病の治療には専用の薬がなく、血圧を下げる薬などが使用されてきましたが、日本で初めて慢性腎臓病治療薬として「フォシーガ」が承認されました。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その5
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!

(5)がんの5年生存率、10年生存率ともに上昇

国立がん研究センターは、2021年11月にがんの5年生存率及び10年生存率を発表しました。5年生存率は2011~2013年にがんと診断された患者のデータで、すべてのがんを合わせて68.9%と前回調査時(2010~2012年の患者)より0.3ポイント上昇しました。

また、10年生存率は2005~2008年にがんと診断された患者のデータで、がん全体で58.9%と前回調査時(2004~2007年の患者)より0.6ポイント上昇し、2016年に初めて公表されてから緩やかに上昇が続いています。



部位別でみると生存率には差があり、5年生存率と10年生存率ともに前立腺がんが最も高く、治療が難しい膵臓がんが最も低い結果となりました。診断時のステージ(がんの進行度を示す病期)でみると、ほぼすべての部位でステージが早いほど生存率が高く、早期発見の重要性が再確認されました。

がんの生存率は、治療法や抗がん剤の進歩により今後さらに向上が見込まれています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その4
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!
(4)死亡数が11年ぶりに減少
厚生労働省が発表した「2020年人口動態統計」によると、2020年の死亡数は137万2755人で、前年より8338人減少し、11年ぶりの減少となりました。死亡数の減少は、手洗いやマスクの着用など新型コロナウイルスの予防対策により、肺炎が大幅に減少(前年度比-17068人)したことによると考えられます。出生数から死亡数を引いた人口の自然増減数は53万1920人減となり、14年連続で自然減が続いています。
脂肪順位は、昨年同様1位悪性新生物、2位心疾患、3位老衰となっており、老衰による死亡数が増加し続けています。悪性新生物は全死亡の27.6%に当たり、およそ3.6人に1人が悪性新生物で死亡していることになります。



特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その3
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!
(3)100歳以上の人口、男性が初めて1万人を超える
 総務省が毎年「敬老の日」に合わせて発表する「推計人口」によると、2021年9月15日現在の65歳以上の高齢者人口(推計)は3640万人(前年度比+22万人)と大きく増加し、総人口に占める割合は0.3ポイント増の29.1%となりました。男女別にみると、男性は1583万人(男性人口の26.0%)、女性は2057万人(女性人口の32.0%)と、女性が男性より474万人多くなっています。また、いわゆる「団塊の世代」(主に1947~49年生まれ)を含む70歳以上の人口は2852万人、総人口に占める割合が22.8%で、前年に比べ61万人増加しています。高齢化の進行は、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると2040年には35.3%まで上がる見込みです。



 また、15歳未満の年少人口(推計)は、前年より22万人少ない1481万人で、39年連続の減少となり、過去最低を更新しました、男女別では、男子が759万人、女子が722万人で、男子が女子より37万人多くなっています。総人口に占める子どもの割合は11.8%で、46年連続で過去最低を更新しています。
 厚生労働省の発表によると、2021年9月15日現在の100歳以上の高齢者は8万6510人(前年度比+6060人)で、51年連続で過去最多を更新しました。このうち、女性は7万6450人(前年度比+5475人)で全体の88.4%を占め、男性は前年より585人増加して1万60人で初めて1万人を超えました。医療の進歩や健康意識の高まりで年々長寿化が進んでおり、100歳以上の高齢者は20年前と比べて6倍となりました。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その2
*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!

(2)出生数は過去最少を更新
厚生労働省が発表した「2020年人口動態統計」によると、2020年の出生数は84万835人で、前年の86万5239人に比べて2万4404人減少し、過去最少となりました。出生数を母の年齢(5歳階級)別にみると、44歳以下の各階級で前年より減少しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により婚姻の先送りや出産控えが重なり、出生数の減少が加速していると考えられます。
なお、2020年合計特殊出生率(1人の女性が15~49歳の間に産む子どもの数の平均)については、現時点では確定数ではありませんが概数によると1.34で前年から0.02ポイント低下しています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋
【2021年・健康のための最新情報】その1


*ますます延びる平均寿命、進む少子高齢化!

(1)平均寿命、男女ともに過去最高を更新

厚生労働省が発表した「2020年簡易生命表」によると、2020年の日本人の平均寿命は、男性81.64年、女性87.74年と、前年に比べて男性は0.22年、女性は0.30年上回りました。主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回っています。また、平均寿命の男女差は6.11年で、前年より0.08年拡大しました。

平均寿命の前年との差を死因別に分析すると、男女とも悪性新生物、脳血管疾患、心疾患などの死亡率の低下が平均寿命を延ばす方向に働いていると考えられます。

また、平均寿命の国際比較では、今年から世界保健機関(WHO)に加盟する主要48カ国の比較に切り替えたため、昨年は男女とも1位だった香港が除外され、日本の女性は6年ぶりに1位、男性は2位となりました。女性の2位は韓国(86.3年)、3位はシンガポール(86.1年)でした。また、男性の1位はスイス(81.9年)、3位はシンガポール(81.5年)でした。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 185号」より抜粋

 
【もっと知りたい!食の知識~おいしさの科学~】その24


(4)焙煎とコーヒーの関係

〈コーヒーの健康効果〉

コーヒーには、さまざまな健康によい働きがあります。そのひとつはクロロゲン酸の作用です。ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の発生や働きを抑える抗酸化作用があります。コーヒー1杯(約140㏄)には、約280㎎のポリフェノールが含まれており、緑茶の約2倍に相当します。もうひとつの代表的な成分であるカフェインには、パーキンソン病の症状を緩和する働きがあるということも分かってきています。パーキンソン病とは脳の神経に異常が起こり、体の動きに障害が現れる病気です。パーキンソン病患者は、脳で伝達物質のドーパミンを生み出す神経細胞が減り、運動神経を調節できなくなって骨格筋が弱まる特徴があります。コーヒーを1日1~2杯飲む程度のカフェインには神経細胞を保護する働きがあると考えられています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 176号」より抜粋

 
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【もっと知りたい!食の知識~おいしさの科学~】その23
(4)焙煎とコーヒーの関係

〈コーヒー豆の焙煎のしくみ・2〉

コーヒー豆の主な成分は、タンパク質、糖質、カフェイン、クロロゲン酸です。これらは、コーヒーの醍醐味である酸味や苦味、そして香りに大きく関係しています。特に熱によって変化を受ける成分はタンパク質、糖質、クロロゲン酸で、これらの成分が熱によって起こす現象はメイラード反応・カラメル化反応・クロロゲン酸の加水分解です。

まずは、メイラード反応です。これは、アミノ酸と糖質の反応で、コーヒー特有の褐色色素や香ばしい香りの成分をつくり出します。



カラメル化反応は、メイラード反応と同時に起こっています。変化としては褐色色素や香ばしい香り、旨味そして苦味です。メイラード反応と同じように感じますが、カラメル化反応は糖質のみの反応です。カラメルソースやキャラメルなどの甘苦い感覚がこれにあたります。ただし、反応が進み過ぎると糖が炭化(焦げ)し、苦みが増してしまいます。コーヒーの苦味成分の1~3割を占めているのはカフェインですが、焙煎による変化はほとんどありません。

クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種で植物の持つ色素などの機能性成分です。これはコーヒー豆に含まれる酸の一種で、渋味や苦味にもなる多様な物質です。浅煎りだと酸味が強く現れ、深煎りだと苦味に変わります。

このようにコーヒー豆は焙煎することでさまざまな成分が変化し、おいしいコーヒーの風味や味をつくり出しています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 176号」より抜粋

 
【もっと知りたい!食の知識~おいしさの科学~】その22
(4)焙煎とコーヒーの関係

焙煎とは加熱のプロセスのひとつで、油や水を使わずに食材を高温(180~250℃)で加熱乾燥させる方法です。これは、ナッツや種のような食材に使用され、特になじみ深いものにコーヒーがあります。



〈コーヒー豆の焙煎のしくみ・1〉

コーヒー豆は、赤道に近い熱帯・亜熱帯地方の標高の高い地域で栽培される植物です。豆と呼ばれていますが、大豆や小豆のようなものではなく、柿やリンゴの種と同じ仲間です。

コーヒーを飲むときは、まずコーヒー豆を焙煎します。簡単に言ってしまえば、生の豆に熱を加え、成分を変化させることで美味しい食品に変化させることです。焙煎時間の長さによって「浅煎り・中煎り・深煎り」に区別され、酸味や苦味・色などに違いが現れます。一般的に市販されているものの多くは、酸味と苦味のバランスの取れた中煎りです。

コーヒーの味や風味の違いは、焙煎時間だけではなく産地や製法によっても多少異なります。コーヒー豆は、栽培されている国や地方によってモカやブルーマウンテンなどの銘柄が付けられています。基本的な成分は同じですが、栽培されている環境、実から果肉を取り除く精製の方法が銘柄によって異なることから、わずかな成分の違いが生まれ、それが香りや味の違いに結びついていると考えられています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 176号」より抜粋

 
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