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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その10
〈第2章〉心を生む脳へアプローチ!心を豊かにしよう!

1.「共感」で大脳辺縁系・大脳皮質を活性化! その2



情動的共感では、大脳辺縁系の扁桃体などが主に関与し、認知的共感では、大脳皮質の前頭前野などが主に活発に働きます。情動的共感は、特に自分にとって身近な人でより強く現れる傾向にあります。また、認知的共感では、大脳皮質の前頭前野が発達することにより、他者視点で物事を捉えることができるようになります。人は、他者の考えや意図を推測する際に、他者視点ではなく、自己視点の情報影響が優位になりがちであり、誤った推測をする可能性があります。しかし、認知的共感では、他者に起きていることと自分自身に起きていることを区別して考えることが必須であるため、前頭前野は、自己視点からの情報を抑制し、他者の考えや意図の推測を助けるように働くことが分かっています。この他者の視点に立って考えることで生まれる認知的共感は、人間特有の能力といわれています。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その9
<第2章> 心を生む脳へアプローチ!心を豊かにしよう!

1.「共感」で大脳辺縁系・大脳皮質を活性化! その1

 

大脳辺縁系で生まれる「心」は、瞬時に湧き上がる本能的な物であり、その人自身の性格を反映しています。性格は遺伝で約半分が決まっており、表面的な性格は変化できても、根本的な性格は一生涯あまり変化しないといわれています。しかし、さまざまな心の体験をすることによって、大脳辺縁系で生まれる心も少しずつアップデートされていきます。そのためには、さまざまな心(喜び・幸福感・怒り・恐怖・悲しみなど)を体験することが大切です。自分自身で体験することも重要ですが、共感することによっても大脳辺縁系、大脳皮質を共に活性化していくことができます。共感がどのように心を生み出す脳へ影響していくのか、みていきましょう。



共感には、「情動的共感」と「認知的共感」があります。情動的共感は、誰かが悲しみ涙を流している姿を見て、自分まで悲しくなるという他者の感情を共有することをいいます。それに対して、認知的共感は、相手と同じような感情を抱くのではなく、「相手は悲しんでいるのだ」と他社の心を理解するプロセスを指します。両者は、同時に起こることもありますが、一方のみが起こることもあり独立した過程と考えられています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その8
〈第1章〉心とは

2.人間は2つの心を持つ? その4

*心が生まれる流れ

 

③大脳辺縁系・大脳皮質で生まれる「2つの心」
  • 大脳辺縁系・大脳皮質で生まれる「心(感情)」
2つ目の心は、大脳皮質によってコントロールされた「心(感情)」です。大脳皮質では、より精密に感覚情報が処理され、正確で冷静な判断が大脳辺縁系(扁桃体)で生まれた1つ目の心を修正していきます。

大脳皮質の中でも前頭葉に位置する「前頭前野」は、扁桃体をコントロールするという大切な役割を担っています。例えば、扁桃体で生まれた「怒り」に対して、「今は起こるような状況でないから抑えよう」と判断し、扁桃体で生まれた「心(情動)」を受け流す。あるいは、その怒りを客観的にとらえ、「私は今起こっているけれど、いったい何に対しておこっているのだろう」と根本的な原因や打開策を分析することで、怒りをスムーズに処理する、などを行っています。



このように、大脳辺縁系で生まれた「心(情動)」を、大脳皮質では、より人間的な理性の「心(情動よりも高次元の感情)」に変化させているのです。人によっては、怒りを上手くコントロールできずに、そのまま爆発させてしまうケースもあるでしょう。発生した感情をどう捉え対処するかは、その人の前頭前野の発達具合によって異なると考えられています。

人間は、人間社会の構図に対応するために、大脳皮質を進化させ、他の動物には無い人間らしい「2つ目の心(感情)を作り上げてきたといえます。

 

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その7
〈第1章〉心とは

2.人間は2つの心を持つ? その3

*心が生まれる流れ

 

③大脳辺縁系・大脳皮質で生まれる「2つの心」

●大脳辺縁系・大脳皮質で生まれる「心(情動)」

これまでにお伝えした通り脳内で生まれる心を「2つ」として捉えていきます。1つ目の心は、大脳辺縁系で生まれる「心(情動)」です。感覚情報をもとに、大脳辺縁系の扁桃体では、本能的に瞬時に沸き起こる恐怖・怒り・悲しみ・喜びなどの心(情動)が生まれます。例えば、狩猟採集民族時代でいえば、猛獣に出くわした際に資格情報などが大脳辺縁系に届けられ、扁桃体で瞬時に「恐怖」という心(情動)が湧きます。こうした情動が本能的に湧くことで生命維持のために適切な「逃げる」という行動を起こすことができるのです。現在においても脳は狩猟採集民族の頃から変化していませんので、生命には直結しなくても「不安・緊張」という心(情動)が生まれたりします。



また、強い情動は記憶を司る「海馬」において、記憶を強く刻むように作用します(長期記憶へと変わる)。これによって、後に似た状況に対面した際に、瞬時に対処法(行動)を決定することが出来、こうした経験の積み重ねで、私たちは行動選択の制度を上げ生存確率を高めてきたといえます。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その6
第一章 心とは

2.人間は2つの心を持つ? その2

*心が生まれる流れ

②大脳辺縁系・大脳皮質に伝わる

脳内に伝わった感覚情報は、次に視床を介して、脳の奥深くにある「大脳辺縁系」へと伝わり、それと並行するかたちで、脳の外側に存在する「大脳皮質」へと伝わります。

大脳辺縁系と大脳皮質が存在する大脳の構造や、各働きについて確認をしていきましょう。



大脳辺縁系・大脳皮質の構造と働き

大脳は、脳の中で1番大きい部位で、脳の全重量の約8割を占めています。大脳の内側奥深くには「大脳辺縁系」が存在しています。ここは本能を司っている部位であり、好き・嫌いや快・不快などの情動や警告を伝えるなどの役割を担う「扁桃体」、短期記憶を司る「海馬」などが存在しています。また、大脳の表面は、厚さ約3mmの「大脳皮質」に覆われています。大脳皮質は、他の動物と比較すると人間だけが飛び抜けて発達しており、まさに人間らしさを司っている部位です。役割によって「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」の4つにわかれています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その5
第一章 心とは

2.人間は2つの心を持つ? その1

 

脳内で沸き起こる様々な心は、脳のどこで生まれているのでしょうか。そして、他の動物に比べ圧倒的に発達した人間の脳で沸き起こる心は果たして1つなのでしょうか。心が生まれるまでの流れを確認していきましょう。

ここまで「心=感情」と表現してきましたが、ここからは「心」をもう少し細分化し、本能的に生まれる「情動」と、人間らしく理性が働くことで生まれる「感情」の2つに分けてみていきます。



*心が生まれる流れ

①感覚情報が脳へ伝わる

私たちは嗅覚、視覚、触覚、痛覚、平衡感覚といった感覚系を介して、外界の情報を感知し、自らがどのような状態にあるのかをモニターしています。各感覚器官より得られた感覚情報は、脳の各領域に伝わり処理されていきます。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その4
〈第1章〉心とは
  1. なぜ私たちには心(感情)があるの? その3
 

木にたくさんのバナナが実っていたとします。エネルギーを早急に必要としているのであれば、空腹感と勇気が湧いて高い木を必死に登ろうとするでしょう。しかし、エネルギーが満たされているのであれば、怪我をするなどの危険性があるため、恐怖や満腹といった感情が脳内で湧き、木には登らないという決断に至ります。あまりにも危険を冒しては、転落死などのリスクがありますが、過剰なまでに慎重になっては、今度は飢え死にしてしまいます。こうした食事をするという行為一つにおいても“生き延びるために”選択を誤らないよう状況に応じて様々な感情が沸き立つようになっているのです。

バナナの木

また、狩猟採集民族であった私たちは、集団で行動していたため、集団から外れてしまうことは、食料の確保が出来ず生命危機に繋がってしまう可能性もありました。そのため、集団から外れる「孤独」への恐怖、不安、悲しみ、また仲間と一緒にいられる喜び、安心感、幸せなども強く感じるようになっているのです。

脳内で何十億もの脳細胞が物質を送り合い、不安・怒り・悲しみ・喜びなど様々な感情が生み出されることによって、それに応じた行動を起こすことが出来ているのです。感情はむしろ無い方が楽だと思うこともあるかもしれませんが、生き延びていくために、脳が感情を使ってその人の行動を指揮し、背中を押しているといえます。心(感情)は、遺伝子として残してくれた命を繋ぐための大事な生命線なのです。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その3
〈第1章〉心とは
  1. なぜ私たちには心(感情)があるの? その2
 

感情の意義を知るためには、私たちの体の進化の歴史を知る必要があります。私たち人間の体は1~2万年前の狩猟採集民族であった状態とたいして変わっていないといわれています。ある種に大きな変化が生じるには何万年、何十万年とかかるからです。狩猟採集民族にとって生きることの理由はただ一つ、生き延びて子孫を残すことであり、そのために体や脳が進化を遂げてきました。そして、命を繋いでいくためには、さまざまな感情が必要だったのです。では、不安・怒り・悲しみ・喜びなどの感情が誕生した背景を深堀していきます。



大前提として、脳が最優先してきたことは、幸福を感じるためではなく、生き延びることだったということを念頭においておきましょう。生き延びるためには、飢餓を乗り越え、野生動物などから身を守っていくことなどが必要です。そのため、身に及ぶ危険に対して著しく反応する人は、生き延びる確率が高かったということが考えられます。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~心活~】その2
〈第1章〉心とは
  1. なぜ私たちには心(感情)があるの? その1
 

私たちには喜び、不安、怒り、悲しみなどさまざまな心(感情)があります。感情があることによって、友人との会話を楽しむなどワクワクしたり、あるいは仕事などが評価され、嬉しくなりもっと頑張ろうと思えたり、人生を豊かにしてくれます。一方で、人間関係や経済情勢などで不安を感じ、心を病んでしまう場合もあります。



こうした感情に日々振り回されてはいませんか?ポジティブな感情だけが沸いてくれば良いのにと感じることもあるでしょう。なぜ私たちは、ロボットのように淡々と生きられずに、不安や喜び、怒り、悲しみなどの感情に左右されるのでしょうか。感情が存在する理由について次週より詳しく学んでいきましょう。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 194号」より抜粋
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