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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】 その12
第二章 脳を活性化させよう!
2_脳活2~コミュニケーションをとろう・後編~
*コミュニケーションには聴力が必須



聴力の低下は、コミュニケーション能力の低下につながります。それに伴い、コミュニケーションによる脳への刺激が減るため、脳全体の機能を低下させる恐れがあります。加齢に伴う難聴のことを「加齢性難聴」と呼び、現時点では根本的な治療法はありません。そのため、聴力の低下を感じ始めたら、医師の指導もと、補聴器を使用して聴力を補うことが大切となります。また、加齢性難聴は進行がゆっくりであることから、自覚できずに放置してしまうことが少なくありません。家族など周囲の人が異変に気づき、必要に応じて受診を勧めるようにしましょう。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】 その11
第二章 脳を活性化させよう!
2_脳活2~コミュニケーションをとろう・前編~
*人と話すことは脳の広範囲を活性化させる!

私たちは何気なくコミュニケーションをとっていますが、実はコミュニケーションは脳の広範囲が連係をして行っているため、とても複雑で高度な行動です。



まず、相手が発した言葉は側頭葉へ伝わり、聴覚情報の処理が行われます。そして、相手が話している表情やジェスチャーなどの視覚情報の処理は後頭葉で行われます。この時、脳に入ってくる情報は相手の発した言葉や様子だけでなく、周囲の風景や他の人の話し声なども含まれます。コミュニケーションを円滑に進めるために相手が発した言葉や様子に注目する必要があり、それらの情報の選択を担うのは視床で、必要な情報を大脳皮質に伝えます。さらに、相手の言葉の意味を側頭葉で理解し、それを踏まえ、自分が発する言葉を前頭葉で考えます。そして、言葉を話すためには、声帯や口を動かす必要があり、それを担うのは前頭葉や小脳です。

このように非常に複雑であるため、健康であっても言い間違えや勘違いが起こったり、長話をしたときに疲労を感じるということが起こるのです。コミュニケーションをしているときは、この一連の情報伝達を瞬時に、そして何度も行っているため、コミュニケーションは脳の広範囲に刺激を与え、活性化させるにはぴったりなのです。さらに、時には何時間もコミュニケーションを続けることもあるため、長時間に渡り脳を活性化することが可能となります。人と話さなくなるとボケやすくなると聞いたことがあると思いますが、これは会話による一連の刺激が減るため、脳の機能が衰えていくからです。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その10
第二章 脳を活性化させよう!
1_脳活1~運動をしよう・後編~
*運動をしてBDNFを分泌させよう

有酸素運動だけでなく、無酸素運動(スクワットなどの筋力トレーニング)も脳の活性化につながります。筋力トレーニングは海馬も活性化させるといわれていますが、特に、60代以降で衰えやすいとされている計画を立てて行動したり、衝動的な感情を抑えたりする前頭葉の機能を活性化させるといわれています。これは、筋力トレーニングによって神経伝達物質であるドーパミンがつくられ、そのドーパミンが前頭葉を刺激するためといわれています。運動の強度に関しては、スクワットやダンベル体操などの強すぎない強度でも効果がみられた報告があることから、自分の筋力に合わせた無理のない強度のトレーニングを選ぶようにしましょう。



脳の活性化にはBDNFの分泌が活発になる有酸素運動の方が適しているといわれていますが、無酸素運動も脳を活性化させるため、組み合わせて行うようにしましょう。
運動習慣を身に付けることで、脳の老化を促進させるストレスの緩和や生活習慣病の予防にもつながります。そして、第一章で述べたように、脳の老化は20歳頃から始まるため、若い頃から運動習慣を身に付けることが大切です。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】 その9
第二章 脳を活性化させよう!
これまでにご紹介してきたように、加齢に伴う脳の老化は避けられませんが、刺激を与え活性化させることで、老化の進行を遅くし、認知機能の低下を防ぐことは可能です。そこで第二章では、脳活につながる生活習慣についてご紹介します。ここでご紹介する脳活は、忙しい日々を送っているとおろそかにしやすい事柄のため、自分自身の生活習慣と照らし合わせながら学んでいきましょう。



1_脳活1~運動をしよう・前編~
*運動をしてBDNFを分泌させよう

運動をおこなうことで、脳を活性化させることができるといわれています。これにはBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)が関与していると考えられています。BDNFとは、脳由来神経栄養因子とも呼ばれ、細胞の生命維持や成長にかかわるタンパク質の総称です。加齢により低下する神経細胞の保護機能やシナプスの生まれ変わりを助ける働きをしていることから、脳の活性化にかかわる最も重要な物質ともいわれています。
このBDNFは、運動の中でも特に有酸素運動をすることで分泌が促進されることがわかっています。この理由は、有酸素運動により筋肉から「イリシン」というホルモンの分泌が高まり、イリシンが脳に運ばれるとBDNFの分泌を促すためと考えられています。BDNFは主に大脳皮質と海馬に多く含まれていることから、特にこれらの部位が活性化されます。実際に、有酸素運動を行うことで、大脳皮質や海馬の脳萎縮が改善されただけでなく、容積が増えたという報告もあります。有酸素運動の強度は、高齢者においては、ウォーキングなど軽い強度の運動が良いとされ、比較的若い年代の場合は、ハイキングや水泳など中等度の運動が効果的とされています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
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【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その8
第一章脳の謎を解き明かそう
2_脳の老化の仕組みを知ろう その4

*脳への刺激が少ないとシナプスは消滅する
 神経細胞は加齢とともに減少していきますが、神経細胞同士をつなぐネットワークのようなシナプスは、脳への刺激に応じて手を伸ばして新たなルートを開拓し強化していきます。しかし、あまり使われていない箇所のシナプスの活性は徐々に弱くなっていき、その箇所は優先的に消滅していきます。



例えば、久しぶりに勉強したら集中力が続かない、久しぶりに楽器を演奏したら思うように指が動かないといった変化は、脳への刺激が減少したことにより、シナプスの活性の低下や消滅が起きたためといわれています。また、加齢により神経細胞が減少するとともに、新しく創られるシナプスも減っていくため、刺激を与えない生活は認知機能の低下を促進させます。
 一方、刺激を与え続けることで、その箇所のシナプスは活性化されていき、消滅を防ぐことができます。そのため、同じ年齢であっても生活習慣や生活環境によって認知機能に差が生まれるのです。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その7
第一章 脳の謎を解き明かそう
2_脳の老化の仕組みを知ろう その3

*老廃物の蓄積によって起こる「アルツハイマー型認知症」
 認知症の中で最も患者数が多い「アルツハイマー型認知症」は、アミロイドβと呼ばれる異常なタンパク質が蓄積することで、脳の神経細胞を死滅させます。そのため、脳萎縮が進行し、認知機能が低下していきます。特に、海馬に蓄積しやすいため、短期記憶に異常が起こりやすくなります。認知機能が低下する原因は解明途中ですが、現時点では下記のようなメカニズムと考えられています。



 原因となるアミロイドβは、本来は脳から排除されますが、加齢などにより排除する機能が衰えます。また、神経細胞の近くで排除されなかったアミロイドβ同士が結合し、「老人斑」と呼ばれるかたまりになります。老人斑は、神経細胞の情報伝達を阻害したり神経細胞を攻撃して死滅させます。さらに、本来であればアミロイドβを排除する物質が、老人斑となったアミロイドβによる攻撃をウイルスなどの病原体によるものだと勘違いをして、アミロイドβのみならず神経細胞ごと破壊してしまいます。そのため、アミロイドβが蓄積することをきっかけに次々と神経細胞が死滅し、認知機能の低下が起こるとされています。
 アルツハイマー型認知症の根本的な治療法は確立していませんが、できるだけ早期に気が付き、認知機能の低下を少しでも遅らせることが大切となります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その6
第一章 脳の謎を解き明かそう
2_脳の老化の仕組みを知ろう その2

*心身の不調は脳の老化を促進させる
脳の老化には、加齢だけでなく高血圧や動脈硬化など生活習慣病やストレスなどの心の不調もかかわっています。これらの不調は、血流に悪影響を与えます。先述したように、脳には心臓が体に送り出す血液の約1/5が運ばれているため、血液循環の不調による影響を受けやすい臓器です。酸素や栄養素などが正常に届かなければ、神経細胞の働きが悪くなり老化につながります。
 また、生活習慣病の中でも、特に糖尿病との関連が強いとされています。糖尿病は、インスリンの分泌量や減少や働きが悪くなることで起こります。インスリンは、血液中に含まれるブドウ糖を各細胞に取り込むという働きを担っています。糖尿病になると、神経細胞の主なエネルギー源であるブドウ糖をうまく取り込めなくなり、神経細胞はエネルギー不足に陥ります。
 


また、ストレスがかかると、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。一時的なストレスであれば、コルチゾールの分泌量は減りますが、ストレス状態が続くと分泌量は高いままになります。実は、短期記憶を司る海馬の神経細胞は、ストレス状態が長期間続くと海馬が萎縮し、記憶力の低下につながります。このように、脳の健康を守るためには、まずは心身の健康維持が大切なのです。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その5
第一章   脳の謎を解き明かそう

2_脳の老化の仕組みを知ろう その1

 

*加齢とともに神経細胞が減少する

脳は成人以降でも成長はしますが、加齢とともに物忘れの頻度が増えたり、運動能力が衰えたりといった老化現象は避けることができません。なぜなら、加齢に伴い神経細胞の数が減り、脳の容積が減少するからです。脳の容積が減少していくことを「脳萎縮」といい、20歳頃から脳萎縮が始まるとされています。年を重ねるごとに脳の容積はさらに減っていき、個人差はありますが70歳代では20歳の90%~95%程になり、90歳以降では80%以下になるといわれています。



特に、前頭葉、側頭葉、小脳、中脳などの神経細胞の数は著しく減少するとされています。それに伴い、以前より難しいことを考える能力が衰えた、流行りのものを見ても若い頃ほど心が動かされない、頭ではわかっていても体が昔のようにいうことを聞いてくれないなどといった変化が起こりやすくなります。これらの機能の低下をきっかけに、自分自身や周囲の人の老化に気がつくことも多いです。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
【カラダに秘めたパワーを引き出そう! ~脳活~】その4
第一章 脳の謎を解き明かそう

1_脳は全身の司令塔

 

*脳の成長のカギ「神経細胞(ニューロン)」

脳を構成している細胞の一つに「神経細胞(ニューロン)」があります。神経細胞は、脳内に1000億個以上存在し、末端に「シナプス」という別の神経細胞との接合部位があります。シナプスはギリシャ語で握手という意味の「シナプシス」が由来とされ、神経伝達物質を放出して、別の神経細胞と情報を交換しています。シナプスの数は1~3歳前後まで急激に増えますが、それ以降はほとんど増えずに、毎日消滅しています。しかし、消滅したシナプスとほぼ同数のシナプスがつくられ、その時に別の神経細胞との接合の仕方や神経伝達物質に対する反応が変化していきます。これにより、情報の伝わり方が変化し脳は成長することができます。

 



 

そして、このシナプスの生まれ変わりは、成長期の子どもだけでなく、大人でも行われています。成長期の子どもと比較すると少ないですが、大人でも一日約1%のシナプスが生まれ変わっているとされています。ちなみに、大人より子どもの方が物の覚えが早いのは、子どもの方が生まれ変わるシナプスの量が多いからです。年を重ねていくと頭が固くなるという表現をしますが、それは年を重ねるごとにシナプスの生まれ変わりが減り、神経回路が変化しづらくなるためといわれています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 193号」より抜粋
併せてお読みください!