カイロプラクティックをはじめるなら│全国健康生活普及会(全健会)

トップページ > 新着情報
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その20
3.脳と体のストレスを回復させる「睡眠」
(1)疲労ストレスの対処法「睡眠」
脳や体をストレッサーによる疲労から回復させる睡眠についてみていきましょう。普段感じている疲労感は、もしかしたら体の疲労ではなく脳の疲労かもしれません。疲労の原因と、睡眠の重要性を学んでいきましょう。



〈疲労の原因・FF(ファティーグファクター)〉
脳と体どちらにおいても、疲労の原因の多くはストレッサーにより交感神経が過度に活動することで「活性酸素」が過剰に発生してしまうことにあります。活性酸素により脳や体の細胞が傷つけられてしまうと、細胞から疲労物質である「FF(ファティーグファクター)」が発生することが分かっています。この疲労物質の増加が脳に伝わることで、私たちは「疲れたな」と感じるようになっています。
活性酸素が増える原因としては、脳の場合、精神的なストレッサーや、スマートフォンやパソコンの長時間の使用などにより脳の緊張状態が続くこと、また、情報過多などによっても起こります。そして、体の場合は、激しい運動や紫外線を長時間浴びることなどで活性酸素が増えるといわれています。
私たちが日常的に感じる疲労感の多くは、脳疲労だといわれています。慢性的な脳疲労は、集中力や判断力を鈍らせるほか、前頭前野の働きも低下させるため、感情的になったり理性を働かすことが上手く出来なくなると考えられます。



特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その19
2.体のストレス対処力
(4)体の対処力「血圧」

*「血液量減少ストレス」に対する対処
血圧は血液量によって変動します。出血などで血液量が減少し、心房に流入する血液量が減少すると、血圧の低下を圧受容器が感知し、その情報が延髄の循環中枢と視床下部に伝えられます。その結果、下垂体後葉からの「バソプレッシン(抗利尿ホルモン)」の分泌が増加します。バソプレッシンは腎臓に作用して尿量を減らします。
また、血液量の減少は、直接、腎臓の糸球体近接細胞を刺激し「レニン」という酵素を分泌させます。圧受容器で感知された血液量減少の情報も、反射的に交感神経の活動を優位にさせ、レニンの分泌を引き起こします。



複雑な仕組みになりますが、レニンは、まず血液中に溶けているタンパク質の一種である「アンジオテンシノーゲン」を「アンジオテンシンⅠ」に変化させます。アンジオテンシンⅠは、アンジオテンシン変換酵素により「アンジオテンシンⅡ」になり、さらにアンジオテンシンⅡは副腎皮質に作用して「アルドステロン」を分泌させます。アルドステロンは、腎臓に作用して尿中へのナトリウムと水分の排泄を減らして尿量を減少させます。また、アンジオテンシンは、視床下部に作用して喉の渇きを引き起こし、飲水量を増大させます。
こうした複雑な作用により、命を繋ぐ上で必要不可欠な血液を元の量に戻し血圧を高めるという対処を行っています。血液量の調節は、分単位、長い時には日単位で作動しています。
古代の生活を考える上では、猛獣から逃げたり、獲物を捕まえるためなど脳や筋肉に瞬時に血液を送る場面に備えたり、また、酸素や栄養素を全身の細胞に送り届けるために、血圧を上げる仕組みが多く存在しています。
現代においても身体的なストレッサーに対しては適していますが、精神的なストレッサーに関しては、ストレス状態が長く続くことで、循環器系に影響を及ぼし、高血圧や動脈硬化の原因ともなるため、体に負荷をかけてしまっているともいえます。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
241回初級カイロ事業セミナー情報!
10/1からの申し込みが開始される、初級カイロ事業セミナーの情報です。

隔月で行われる初級カイロ事業セミナーは、カイロプラクターを目指す方の第一歩のセミナーです。
11月はなんと9会場での開催を予定しております!

まずはこのwebページの資料請求からどうぞ。

【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その18
(4)体の対処力「血圧」
血圧は、低過ぎても問題ですが、高過ぎるもの血管に負荷がかかり動脈硬化に繋がる危険性があるため注意が必要です。現在、正常血圧は120/80mmHg未満、高血圧は140/90mmHg以上と設定されています。



*血圧の恒常性
体の各器官に酸素や栄養素を与え、不要な代謝産物を回収するためには、各器官へ常時血流を供給する必要があります。そのため、血圧はある一定の範囲内に保たれています。
血圧は、血管壁に存在する「圧受容器」で感知されており、血圧の上昇や低下が圧受容器から脳に伝わると、交感神経や副交感神経の働きで調節される仕組みになっています。この圧受容器による調節は、秒単位で作動されているといわれています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その17
2.体のストレス対処力
(3)体の対処力「血糖値」その3

*ストレス対処ホルモンの代表「コルチゾール」
試験の際の緊張など精神的なストレッサーだけでなく、痛みなどの身体的なストレッサーによっても、血糖値を上げるホルモンの分泌が高まり血糖値が上昇することが分かっています。



例えば、ストレス状態では、副腎皮質から出るグルココルチコイドの分泌が亢進します。グルココルチコイドの一つである「コルチゾール」は、高ストレスホルモンとも呼ばれ、ストレス状態から身を守るために、血糖値や血圧を上げ、脳を活性化させるほか、炎症を抑える働きもあります。コルチゾールの血中濃度は通常、早朝は高く、正午に向かって低下し、昼食後一時的に上昇して再び低下するという日内リズムを示します。ところが、ある実験で、午前中に被験者に数字を覚えさせるような短期記憶テストを繰り返し与える精神的ストレッサーを加えると、正午に向かって下がるはずの血中コルチゾール濃度は低下せずにむしろ上昇しました。また、騒音環境下で精神的ストレッサーを負荷すると、さらに著しく血中コルチゾール濃度は上昇することが分かっています。
また、外科手術などの身体的ストレッサーにおいても、手術開始直後から血中のコルチゾール濃度が顕著に上昇します。上昇したコルチゾール濃度は胆のう摘出手術などでは術後1日くらいで元に戻りますが、胃全摘などの腹部大手術では術後3日間は高い値が続くことが分かっています。
このように、ストレス状態のときには、コルチゾールやアドレナリンなどの分泌が高まり血糖値を上昇させます。もちろん血糖値の上昇を必要とする場面もありますが、現代は飽食の時代であり糖は取り過ぎといわれるくらいの傾向にあるため、不安や怒りなどのストレッサーに対しその都度血糖値の上昇が起これば、それこそ糖尿病のリスクにも成りうるのではないかと考えられます。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その16
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】
2.体のストレス対処力
(3)体の対処力「血糖値」その2

*「飢餓ストレス」に対する対処
体には、脳のエネルギー源となる糖を枯渇させないようにさまざまな仕組みが備わっています。まず、貯蔵の仕組みです。血液中のグルコースが余分にあった場合、肝臓や筋肉ではインスリンの増加によってグリコーゲン(グルこーずの貯蔵型)に変換されて蓄えられます。さらに余剰分は中性脂肪に変換し脂肪組織に蓄えられます。



次に、糖を作り出す仕組みについてです。外界から糖の供給量が減ると膵臓からは血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンが分泌されます。グルカゴンの増加によって肝臓はグリコーゲンをグルコースに変え、血中に放出することができます。そのほか、糖以外のアミノ酸や乳酸、グリセリン(脂質)からも糖を作り出すことが出来るようになっています。これを「糖新生」と呼びます。食事をしていない間は、糖新生により作られたグルコースによって血糖値を維持することが可能となっています。
血糖値が低い状態が続くと脳は機能障害を起こし、場合によっては昏睡状態に陥り、最悪の場合死に至ることもあります。血糖値を下げるものがインスリン1つのみで、上げるものが多く存在するのも、すべては古代のストレッサーである飢餓から身を守るために備わった体の対処力だといえます。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その15
2.体のストレス対処力
(3)体の対処力「血糖値」その1
 体の恒常性により血糖値も一定に保たれています。血糖値は空腹時で70~110mg/dlに維持されています。食事の影響だけではなく、精神的・身体的なストレッサーによっても血糖値は変動します。血糖値を一定に保つ目的と、ストレッサーに対する変化をみていきましょう。



*血糖値の恒常性
血糖値を一定に保つ目的は、脳や筋肉などの全身の細胞の働きを維持し続けるためです。私たちは食べ物として摂取した炭水化物(糖質)を体内でグルコース(ブドウ糖)の形に変え、それを血液の流れに乗せて全身の細胞に運び、エネルギー源として利用して生命を維持し活動しています。グルコースをエネルギーに変えるのは、膵臓のβ細胞から分泌されるホルモンである「インスリン」です。血糖値が上がりすぎないように一定レベルを保つために重要な働きをします。インスリンは、私たちの体において唯一、血糖値を下げる方向に働くホルモンです。
 一方で血糖値の低下を感知すると血糖値を上げるように働くものに、膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌される「グルカゴン」や副腎から分泌される「アドレナリン」「グルココルチコイド」、そのほか「成長ホルモン」などがあります。
血糖値の変化は、直接膵臓に作用して膵臓ホルモン分泌を調節するほか、肝臓や小腸、視床下部にあるグルコースの受容器によって感知されて、脳内でその信号が統合されます。その結果、自律神経を介して膵臓と副腎のホルモン分泌が調節されます。副交感神経が高まるとインスリン分泌を増加させ、交感神経が高まるとグルカゴンやアドレナリンなどの分泌を増加させます。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
(お詫び)資料請求フォームの不具合
(お詫び)資料請求フォームの不具合

資料請求フォームの不具合が発生していたため、
対応作業をいたしました。

ご不便おかけいたしまして誠に申し訳ございませんでした。
「送信できない」などのエラーになられていた方は
大変お手数ですが、ネットのブラウザのキャッシュクリア(全期間)を
行っていただき、その後、お試しくださいますよう重ねてお願い申し上げます。

キャッシュのクリア例
https://support.google.com/accounts/answer/32050

該当するブラウザで行っていただき、
改めて資料請求をお願い申し上げます。
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その14
2.体のストレス対処力
(2)体の対処力「体温」

*「感染症ストレス」に対する対処
体温の恒常性に影響を及ぼすストレッサーとして著しいものは「感染」です。感染時には、視床下部の体温調節中枢による体温調節のセットポイント(体温の設定温度)を正常よりも高いレベルにずらすことで発熱を起こしています。



その仕組みとしては、体内に細菌やウイルスなどが侵入すると、単球やマクロファージなどの免疫細胞から発熱物質として作用するインターロイキンやインターフェロンなどの「サイトカイン」が放出されます。サイトカインが視床下部の体温調節中枢に作用することで、「プロスタグランジン」という生理活性物質が産生されます。プロスタグランジンは、体温調節中枢のセットポイントを上昇させ、その結果、外気温が低くないにもかかわらず体内の産熱機能が高まり、放熱機能が抑制されます。そのため発熱時には、悪寒や震え、皮膚血管の収縮などが起こり体温が上昇するのです。
発熱による体温上昇は、多くの病原菌の増殖を妨げる一方、抗体産生能を亢進するなど免疫細胞の働きを活性化します。このように、発熱をすることで感染というストレッサーから体を守り対処していることが分かります。ただし、発熱時でも体温が40℃以上になることはほとんどありません。体温が41~42℃を超えないようにする仕組みが働いているからです。発熱の原因が取り除かれると、亢進した産熱機能は元に戻り、放熱機能が高まることで発汗が起こって体温は元に戻ります。
精神的なストレッサーに対しても、体温の上昇が起こり発熱が続くことがあります。これは、本来体温調節をあまり行う必要がない刺激に対して、感染症などと同じように体が対処を行ってしまうためです。こうした精神的なストレッサーの場合、感染症のように炎症反応を伴わないため、血液検査をしても原因が分からないことがよくあります。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
【ストレスの正体~脳と体の対処力~】その13
2.体のストレス対処力
(2)体の対処力「体温」
私たちの体温は、外気温が夏は30℃以上、冬は0℃前後と大幅に変動するにもかかわらず、約36~37℃という非常に狭い範囲に保たれています。この体温調節機能は、鳥類や哺乳類に備わった生体恒常性の特徴の一つです。なぜ体温は一定に保たれる必要があるのでしょうか。また、ストレッサーがかかったときには、どのように体温が変化し対処しているのか確認していきましょう。



*体温の恒常性
体内では、食べたものを消化分解し、吸収しエネルギーに変える生命活動を維持するための化学反応(代謝)が絶えず行われています。その化学反応を進める上で欠かせない酵素が数千種類存在します。酵素が触媒として最も活性化する至適温度は約36~37℃であるといわれています。そのため、体温は約36.5℃に保たれていると考えられます。
この温度を超えてしまうと、酵素はタンパク質でできているため、タンパク変性を起こしやすくなります。そして、酵素本来の機能が発揮できなくなり反応速度は減少してしまいます。また、体温が下がることでも、血流が低下し酵素反応が緩やかになるほか、免疫力の低下にも繋がってしまいます。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 183号」より抜粋
併せてお読みください!