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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その20


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状

(8)まぎらわしい症状に注意しよう!

自律神経失調症だと思っていたら、深刻な病気の初期症状だったということがあります。症状が軽いと受信せずに放置しがちですが、自己判断せずに体に異常を感じたときには、受診することがおすすめです。また、健康診断も定期的におこなうことがよいでしょう。

 

〈貧血〉

体のだるさ、動機、息切れ、頭痛、立ち眩みなどが自律神経の乱れで起こる不快症状と類似しています。赤血球のヘモグロビンに含まれる鉄が欠乏し、十分な酸素が送れなくなることでさまざまな症状を引き起こします。

〈糖尿病〉

のどの渇きや体のだるさ、多尿、食欲過多などが自律神経の乱れで起こる不快症状と類似しています。糖尿病でこれらの症状を自覚しているときには、既に進行しているじょうたいです。

〈甲状腺機能異常〉

発汗の異常、動機、体のだるさ、冷え、手足のしびれなどが自律神経の乱れで起こる不快症状と類似しています。更年期の女性に多く見られ、更年期障害にも間違われることがあります。

〈膠原病〉

発熱、体のだるさ、筋肉や関節の痛みなどが自律神経の乱れで起こる不快症状と類似しています。膠原病は、血管や皮膚、関節などで炎症が起こる自己免疫疾患です。要因がはっきりしていませんが、ストレッサーなどで悪化するといわれています。

 

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その19


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(7)もっと細くなりたい、細い自分が好き(摂食障害)その2
〈神経性やせ症(拒食症)〉
神経性やせ症は、必要量に比べて過度に摂取エネルギーが少ないために低体重になります。体重へのこだわりから食事量を制限するようになることをきっかけに発症することが多いです。特に若い女性に多く発症し、標準体重よりも30%以上の減少があったり、月経がなくなったりします。体重を減少させることに達成感を感じ、目標体重を達成しても体重と食べ物に対する執着心が解消されずに、「もっと細くなれる」と思い込んでしまいます。食後の嘔吐や下剤の使用などによる食べ物の意図的な排泄を伴うこともあります。神経性やせ症は先進国ではよく見られる障害で「やせていることがよい」と考える文化がその背景にあると考えられています。

〈神経性過食症〉
神経性過食症は、食欲がコントロールできず、むちゃ食いが起こります。体重のコントロールや肥満への恐怖から、食べ物の意図的な排せつを伴いますが、やせには至っていない状態です。食後に意図的な排せつを伴わず、むちゃ食いをすることは「むちゃ食い障害」と呼ばれており肥満のケースが多いです。

これらの摂食障害は、厳密に区別することは難しく、それぞれ移行していく場合があります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その18
2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(7)もっと細くなりたい、細い自分が好き(摂食障害)その1
 


私たちは1日3食に分けて程よく生命活動に必要な栄養素を食事から補給しています。空腹感を満たしたり、味覚、嗅覚、視覚など五感で心を豊かにしたりしてくれるのが食事です。
人間の食欲は、自律神経の影響を受けています。ストレッサーを受けると食欲がなくなったり、逆に食欲が増したりします。個人差や状況によっても異なりますが、うつ状態や不安などの強い精神的ストレッサーは食欲を減退させます。これは、ストレッサーにより交感神経が働き、血糖値が上昇したり、胃腸の働きが抑制されたりするためです。一方、同じストレッサーでもイライラしているときは異常な食欲が出てしまいます。これは、ストレッサーで強まった交感神経を抑制するために、食べることで胃腸を動かして副交感神経の働きを強めようとしているのです。
食欲は、脳の中心部にある視床下部の摂食中枢と満腹中枢によって調節されています。これらの食欲に関する中枢が、ストレッサーや極端なダイエットによりうまく調節できなくなることや、偏ったボディイメージ、食物摂取への強いこだわりなど、さまざまな要因により食行動の異常に発展することがあります。メカニズムについては、研究段階のため、詳しいことは分かっていません。
本来、食欲や体重減少など、体に何らかの異常が出てくれば、きちんと食べようと病院に行ったり薬を飲んだりするものです。しかし、食べることを拒否したり、むちゃ食いが止まらなかったりといった食行動に障害を持つようになると摂食障害になります。むちゃ食いとは、精神医学会の定義としては「区切られた時間の中、同様の環境下において、ほとんどの人が食べると思われる量よりも明らかに大量の食物を食べること」とされています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その17


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(6)よく眠れない、スッキリ起きられない(睡眠障害)
ストレッサーで不眠症になることも自律神経が乱れて起こる代表的な症状の1つです。「眠りたいのに眠れない」そのような状態を不眠と呼んでいます。多くの場合は、一時的に眠れなくなるだけであり、気がかりな事柄が過ぎ去ればぐっすりと眠れるようになります。問題になる不眠は、長期間続き、肉体的にも精神的にもきつくなっていたり、日中に急に眠くなったりして日常生活に支障を来している場合です。

〈睡眠時の脳の仕組み〉
脳の視床下部の前方に睡眠中枢があります。睡眠中枢は、眠りを司り、周囲の関連する脳の部分に指令を出して、睡眠を促します。一方、覚醒を司る覚醒中枢は脳幹に複数存在しています。
日中起きているときには、覚醒中枢の活動が強くなり、疲れたり夜になると睡眠中枢の活動が強くなって眠りにつきます。
睡眠中の自律神経は、副交感神経が優位になっており、体も脳もリラックスしている状態です。

〈不眠の要因〉
不眠を引き起こす要因は、騒音や温度変化などの物理的ストレッサー、不安や緊張などの精神的ストレッサー、生活リズムの乱れや、痛み、かゆみなどさまざまなことがあります。
本来、睡眠中は副交感神経が優位になっており、脳や体を休めている状態です。しかし、さまざまな要因によって副交感神経が優位にならず、交感神経が強く働いていると、睡眠中枢や覚醒中枢にも影響を与えるため、不眠を引き起こしてしまうのです。
短期間の不眠症は、不安や心配事などがなくなることで、解消されますが、不眠が継続すると「今夜も眠れないのではないか」といった意識がストレッサーになり、ますます眠れなくなってしまうのです。こうした不眠を精神生理性不眠症といいます。眠れない不安が交感神経を強く働かせてしまうのです。また、寝る直前までスマートフォンの画面を見ていると交感神経が強く働き、心配事や不安なことがなくても不眠を招くことがあります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その16


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(5)頭痛やめまいも自律神経が関係している!?(脳に現れると)
頭痛やめまいなど、身近な悩みも自律神経が関係していることがあります。

〈頭痛〉
頭痛は、風邪や眼精疲労、高血圧などの要因がはっきりしているものと、要因がはっきりせずに症状が慢性的に続くものとがあります。要因がはっきりせずに症状が続く場合には、自律神経の乱れが大きくかかわっており、片頭痛と緊張型頭痛の2タイプに分かれています。

〈メニエール病〉
メニエール病とは、天井がぐるぐる回っているようなめまいが生じて、耳鳴りや聴力の低下、吐き気などを引き起こす病気です。要因は、平衡感覚を司る内耳の中のリンパ液が溜まることによって起こりますが、どのようなメカニズムで内耳にリンパが溜まるのか明確には解明されていません。ストレッサーや疲れが発症や再発の引き金になることがあるため、自律神経の乱れがかかわっているといわれています。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その15


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(4)風邪ではないのに咳が出る(呼吸器に現れると)
ストレッサーが溜まると、息がしづらいという症状を訴える人も多くいます。呼吸器もまた自律神経が支配しているからです。代表的な症状は「神経性咳嗽」「過換気症候群」「気管支喘息」です。

〈過換気症候群〉
過換気症候群とは、急に呼吸が速くなり、苦しくなったり、パニック状態を引き起こしたりする発作です。呼吸は、自律神経が「吸う」「吐く」のバランスをコントロールしており、血中の酸素や二酸化炭素の濃度を厳密に調整しています。
緊張や興奮、恐怖、不安などのストレッサーにより交感神経が強く働くと、激しい呼吸になり、息を吸いすぎることで血液中の酸素が増えて二酸化炭素の量が減ります。すると、脳は非常事態と捉え、呼吸数を減らして血中の二酸化炭素の濃度を上げるように働きます。しかし、息苦しくなるために、意識的に呼吸をすることでますます悪化していくのです。この息苦しさは、血液中の二酸化炭素濃度を上げることで、収まっていきます。
 過換気症候群の多くは、不安や緊張などのストレッサーを慢性的に感じており、延髄にある呼吸中枢が敏感に反応している状態です。過換気症候群自体は、危険性や後遺症はありませんが、発作の不安や恐怖などから予期不安により外出や乗り物が怖くなり、パニック障害のきっかけになることがあります。
 過換気症候群は、思春期から30歳くらいまでの若い女性に多く発症するといわれています。
〈気管支喘息〉
気管支喘息の代表的な要因はアレルギーによるものですが、発作にはストレッサーで自律神経が乱れることが影響しているといわれています。気管支喘息は重症化すると呼吸困難を招き、命にかかわることもあります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋
【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その14


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(4)風邪ではないのに咳が出る(呼吸器に現れると)
ストレッサーが溜まると、息がしづらいという症状を訴える人も多くいます。呼吸器もまた自律神経が支配しているからです。代表的な症状は「神経性咳嗽」「過換気症候群」「気管支喘息」です。

〈神経性咳嗽〉
ストレッサーが要因で引き起こされる咳のことを神経性咳嗽といいます。のどの痛みや感染症などの異常はないにもかかわらず、コンコンと乾いた咳が出ます。気管や気道は、酸素を多く取り入れるために、ストレッサーにより交感神経が強く働くときには拡張しますが、交感神経が強く働く状態が続くと、交感神経の働きを抑制するために副交感神経が働きます。このとき、副交感神経の役割である気管や気道を収縮させてしまう作用が必要以上に起こり。咳が出ます。神経性咳嗽は、特定の環境や日中に出ることが多く、何かに集中していたり睡眠中には出ないのが特徴です。「咳が止まっている」と意識すると急に出たりします。のどの炎症が関係しているわけではないので、咳を止める薬では咳は止まりません。
 また、一般的な風邪の場合には、副交感神経が優位な夜になるとよく咳が出るようになります。


特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋

【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その13


2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状

(3)白髪、円形脱毛症、じんましん(頭皮や皮膚に現れると)

〈じんましん〉

じんましんは、皮膚の一部ががまんできないほどのかゆみを伴う発疹です。急性であれば、数時間から半日くらいで消えますが、慢性になるとかゆみが出たり弱まったりを繰り返す状態が一か月以上続きます。じんましんの要因は、アレルギーや疲労、日光、寒冷などさまざまですが、ストレッサーも関係しています。ストレッサーにより交感神経が強く働くと、交感神経の働きを抑制するため副交感神経が働きます。副交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリンが、刺激物となって皮膚の浅いところにある肥満細胞という細胞を刺激します。肥満細胞は刺激されると炎症を引き起こす「ヒスタミン」を分泌し、かゆみの要因になるといわれています。

 

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋

 
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【ストレスの正体~自律神経が体に及ぼす影響~】その12
2.自律神経のバランスが悪くなって現れる症状
(3)白髪、円形脱毛症、じんましん(頭皮や皮膚に現れると)
ストレッサーにより交感神経が強く働くと末梢血管が収縮し、血流が悪くなります。その結果、頭皮や皮膚にも症状が現れることがあります。代表的な症状は「白髪・円形脱毛症」「じんましん」です。それぞれ見ていきましょう。



〈白髪・円形脱毛症〉
ストレッサーによって、頭皮に影響が出た場合、白髪が増えたり、円形脱毛症になったりすることがあります。
黒髪は毛根にある色素細胞(メラノサイト)によってつくられた「メラニン色素」によって色付けされています。そのため、色素細胞の働きが弱くなると白髪になります。ストレッサーを感じて交感神経が強く働くことで毛根の毛細血管が収縮し、色素細胞の働きが低下して、白髪が増えることがあります。
円形脱毛症は、ストレッサーを感じると交感神経が強く働き、毛根の毛細血管が収縮することで起こります。毛根にある毛母細胞という髪の毛を伸ばす細胞の機能が低下し、髪の毛の成長を阻害してしまうため、髪の毛が抜け落ちていきます。また、円形脱毛症は自己免疫疾患ともいわれています。自己免疫疾患とは、自分の細胞を異物として認識して免疫機能が攻撃してしまうことで起こります。自己免疫疾患が要因で起こる円形脱毛症は、毛母細胞を異物として認識して攻撃してしまうのです。免疫機能の誤作動も自律神経の乱れにより起こることがあります。

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 発行「ほすぴ 182号」より抜粋

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